丸亀市議会 > 2016-12-05 >
12月05日-03号

  • "介護保険制度"(/)
ツイート シェア
  1. 丸亀市議会 2016-12-05
    12月05日-03号


    取得元: 丸亀市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-18
    平成28年第5回12月定例会       平成28年第5回丸亀市議会12月定例会継続会会議録  平成28年12月5日(月) 午前10時            ───────────────  出席議員 25名 1番  川  田  匡  文 君  │  15番  尾  崎  淳 一 郎 君 2番  真  鍋  順  穗 君  │  16番  加  藤  正  員 君 3番  松  永  恭  二 君  │  17番  藤  田  伸  二 君 5番  水  本  徹  雄 君  │  19番  高  木  新  仁 君 6番  佐  野  大  輔 君  │  20番  三  谷  節  三 君 7番  神  田  泰  孝 君  │  21番  福  部  正  人 君 8番  多  田  光  廣 君  │  22番  内  田  俊  英 君 9番  小  橋  清  信 君  │  23番  国  方  功  夫 君 10番  山  本  直  久 君  │  24番  片  山  圭  之 君 11番  岡  田     剛 君  │  25番  松  浦  正  武 君 12番  大  前  誠  治 君  │  26番  横  川  重  行 君 13番  三  宅  真  弓 君  │  27番  三  木  ま  り 君 14番  中  谷  真 裕 美 君  │            ───────────────  欠席議員 なし            ───────────────  説明のため出席した者市長      梶   正 治 君  │  政策課長    山 地 幸 夫 君副市長     徳 田 善 紀 君  │  財務課長    都 築 右 典 君教育長     金 丸 眞 明 君  │  高齢者支援課長 泉   孝 志 君市長公室長   山 田 理惠子 君  │  健康課長    赤 股 真由美 君総務部長    横 田 拓 也 君  │  市民活動推進課長小 山 隆 史 君健康福祉部長  窪 田 純 子 君  │  スポーツ推進課長大 野 順 平 君こども未来部長 大 西   眞 君  │  クリーン課長  氏 家 泰 三 君生活環境部長  大喜多 章 親 君  │  都市計画課長  川 田 良 文 君都市整備部長  谷 口 信 夫 君  │  水道経営課長  喜 田 孝 雄 君水道部長    北 山 正 善 君  │  上水道課長   桑 野   隆 君産業文化部長  矢 野 浩 三 君  │  文化観光課長  谷 渕 寿 人 君教育部長    竹 本 忠 司 君  │  教育部総務課長 高 橋 俊 郎 君秘書広報課長  石 井 克 範 君  │  学校教育課長  佐々木   徹 君            ───────────────  事務局職員出席者事務局長    佐 藤   守 君  │  主査      江 渕 貴 彦 君次長      横 山 孝 雄 君  │  主査      多 田 恵 祐 君総括担当長   河 村 敦 生 君  │            ───────────────議事日程第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問            ───────────────  本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問            ───────────────                 会     議               〔午前10時00分 開議〕 ○議長(小橋清信君) おはようございます。 ただいまから平成28年第5回丸亀市議会12月定例会継続会を開会いたします。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 本日の会議を開きます。             ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(小橋清信君) 日程第1、会議録署名議員を指名いたします。 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、27番三木まり君、1番川田匡文君を指名いたします。             ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 一般質問 ○議長(小橋清信君) 日程第2、これより一般質問を行います。 一般質問の通告がありますので、順次発言を許します。 1番 川田匡文君。             〔1番(川田匡文君)登壇〕 ◆1番(川田匡文君) おはようございます。 12月の定例会、一般質問を始めさせていただきます。 私は、学校教育サポート室の現状と今後の課題について、通学路について、新市民会館建設について質問をさせていただきます。大綱3点、よろしくお願いいたします。 学校教育サポート室の現状と今後の課題についてお問い合わせをいたします。 学校において起こるさまざまな問題の解決について、教職員に委ね負担を課すことの限界を超える現状を踏まえ、各部門の専門の人材を投与し、第三者機関をつくり、その問題解決を図る目的で学校教育サポート室が設置されました。これまで私も、さまざまな機会にその活動状況と成果について報告をいただきました。今回、現在の活動状況と学校教育現場の状況についてお聞きいたします。 中学校において、3年ほど前は学級崩壊問題、いじめ問題、不登校問題等山積しておりましたが、現在はどのようになっておるか詳しくお示しください。 ○議長(小橋清信君) ただいまの一般質問に対し、理事者の答弁を求めます。 教育長 金丸眞明君。             〔教育長(金丸眞明君)登壇〕 ◎教育長(金丸眞明君) 1番川田議員の中学校における生徒指導問題の現状についての御質問にお答えいたします。 5月から11月にかけて、学校訪問で各中学校の授業の様子を見てまいりました。どの中学校も非常に落ちついた状態で授業が進められており、学級崩壊を感じさせるような学級はありませんでした。学校によっては授業に入りづらい生徒も在籍していますが、授業を妨害したり、他の生徒を邪魔したりするような問題行動は見られませんでした。また、いじめや不登校の問題につきましては、10月末現在における昨年同期との比較で、いじめ認知件数は約半数となり、不登校生徒数も約3割減少しております。これらの状況は、まず第一に各校の先生方の粘り強い指導の成果と考えます。それに加えて、学校教育サポート室派遣学校生活指導員学校問題解決支援員が、先生方との情報共有や連携を密にし、協力して指導を進めることにより、落ちついて学習や部活動に励むことができる環境が維持できていると考えています。 以上、答弁といたします。 ◆1番(川田匡文君) 議長、1番。 ○議長(小橋清信君) 1番 川田匡文君。             〔1番(川田匡文君)登壇〕 ◆1番(川田匡文君) 現在の状況を今御報告いただきました。 平成24年ごろ、3年ほど前から比べますと、非常に学校の環境というものはよくなっておるということでございます。 そういうことではございますが、けさの新聞でもありました。親に叱られてその1時間後に自殺をされたというふうな記事もございました。表には余り出ないようですが、やはりいろいろな問題は隠れておるということでないかとは思います。先日、福島の原発事故を受けまして避難をした関東の小学生の方ですが、随分といじめとかそういったものに遭っておったと。相談をしようと思うたけれども、なかなか学校が取り合ってくれなかったり、教師に無視されたりとかということがありまして不登校になったという記事がございましたが、皆さんも御承知のとおりでございます。この子が書いた、今まで何回も死のうと思った。でも、震災でいっぱい死んだから、つらいけど僕は生きると決めたという手記が紹介されました。そういういろいろ相談をしたいけれども、なかなかそういったことが取り入れられない現実というものはまだ随分隠れてあるんでないかなという気はしております。そういうことをしっかりと学校で把握をして、そしてその問題解決に当たる、私は学校教育サポート室の使命というものはそういうものでないか、今そういう状況でようやく落ちついてよい環境ができておる、やはりこの環境を維持していかないかんし、また再発というものを防止する意味でも、今後ともしっかりと活躍をしていただきたいと考えております。 低年齢化をしておるんでないかなという心配もございます。小学生が1年生に入ってだんだん学校生活になれてきて、2年、3年、4年、5年とだんだんと年を重ねるごとに、子供たちというのはいろいろなことに遭遇するわけですね。そういう流れの中で、今まで問題としては出てこなかったことが、何か事件、事故があると問題になってくるというふうになってくるんですけれども、私もちょくちょくと小学校の中でも問題があるんでないかなというような現実を耳にすることがございます。 そういう中で今回もう一点お聞きしたいんですが、小学校の状況というものは今現在どうなっておるか、ちょっとお尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(小橋清信君) 教育長 金丸眞明君。             〔教育長(金丸眞明君)登壇〕 ◎教育長(金丸眞明君) 1番川田議員の小学校における生徒指導問題の現状についての御質問にお答えいたします。 小学校につきましても学校訪問で授業の様子を見てまいりましたが、学級崩壊となって授業が成立してないというような学級はありませんでした。このことは、授業の成立が困難になりかけた学級を早期に発見し、各校の教員がチームとなって支援したり、学校教育サポート室から学校生活支援員を派遣したりするなどの対処を行った結果と考えております。 また、いじめや不登校の問題につきましては、10月末現在における昨年同期との比較で、いじめ認知件数、不登校児童数ともにわずかながら増加しております。いじめ認知件数の増加につきましては、いじめ行為自体の増加ではなく、先生方へのいじめの定義の浸透や、早期に発見し、早期に対応して解決するケースがふえた結果と考えております。 また、不登校児童数の増加につきましては、その背景に児童や学校だけでなく家庭環境や社会情勢などさまざまな要因が関係していると考えられます。そこで、モデル校を指定して、学校教育サポート室と学校が一体となり、本人や保護者に対して早期に学校や学級へ復帰できるような支援を目指した取り組みを開始しております。 以上、答弁といたします。 ◆1番(川田匡文君) 議長、1番。 ○議長(小橋清信君) 1番 川田匡文君。             〔1番(川田匡文君)登壇〕 ◆1番(川田匡文君) わかりました。 いろいろな問題が起こる前にそれを早期に発見して、そして教職員の皆さん、そしてそういった機関、学校教育サポート室の皆さん、早目にそういうことを対処していくと。 そしてまた、今お答えがありましたが、地域とか家庭、そういったところともタイアップして、そういったものもしっかりと認識して対処していくと、こういうことは非常に大事なことだと思います。ですから、地域でいいますと、校外においても青少年育成センターとかそういった機関がございます。そういうところとも十分に対応をしていただきたいと思いますが、いずれにしてでも物事は新しいこと、いろいろな問題がどんどん起こってくる、想像を絶するようなことも起こってくるというのが近年の現状でございます。想定外と、そういったことは想定してなかったということも実際に起こっておる問題がございます。学校教育環境、そういったものにつきまして、真剣に将来起こるべきものをしっかりと考え、研究し、そしてそれに対処する方法というものは前もってやっていかないかんと思っております。 そういう流れで、今後の考えられる問題とその対応に対する活動計画、そうしたものがございましたらひとつお示しください。 ○議長(小橋清信君) 教育長 金丸眞明君。             〔教育長(金丸眞明君)登壇〕 ◎教育長(金丸眞明君) 1番川田議員の今後の考えられる問題とその対応に対する活動計画についての御質問にお答えいたします。 今後考えられる問題として、大きく3点と考えております。 1点目は、スマートフォンインターネット利用を含むいじめ問題です。 本年11月2日に、文部科学省が設置するいじめ防止対策協議会いじめ防止等対策推進法の施行状況に関する議論の取りまとめを発表いたしました。このことを受け、各学校でのさらなる取り組みに向けて、その内容を周知、指導するとともに、今後のいじめ防止対策推進法改正の動きを注視しながら、市や学校のいじめ等防止基本方針の見直しを進めてまいります。 2点目は、不登校問題です。 不登校児童・生徒の減少に向けましては、不登校が心配される児童・生徒の早期発見を重視し、情報共有シートを作成したり、モデル校での取り組みの成果を検証したりして、各学校で活用できるツールやデータを作成し、不登校の未然防止や早期の学校復帰に向けて対策を進めてまいります。 3点目は、児童虐待です。 この問題は、学校や教育委員会だけで解決することは困難と考えます。そこで、学校で発見した場合や疑わしい場合、学校に情報提供があった場合の対応について、校長会等で再度周知し、さらに学校と関係機関の連携がスムーズに進むよう情報を共有してまいります。 以上、答弁といたします。 ◆1番(川田匡文君) 議長、1番。
    ○議長(小橋清信君) 1番 川田匡文君。             〔1番(川田匡文君)登壇〕 ◆1番(川田匡文君) 私が想定しておった以外の問題というものを今教育長からお示しいただきました。 例えば虐待ですね、これはどのように発見できるかという、それからまたその予兆を発見できるかというところが非常に大事なことでないかと思うし、もうそうなってしもうたら非常にそのことが難しいし、悲惨な状況になるんじゃないかと思うんですが、先生方もその子供子供の表情とか状況を心を込めて見て、早く把握するということが大事じゃないかと思うし、また先生が家庭訪問して、夜遅く行って御家族に会うて云々というたらなかなか難しい面もあるかもわかりませんが、そういうときこそサポート室の方が、いろいろな専門家がおいでますから、心の問題とか体のそういった問題とかいろいろわかっている専門家がおいでますんで、そういう方に家庭へも訪問していただいて、現状をしっかりと把握して対処するというふうな活動というのは今後どんなんでしょうか。ちょっと再質問させていただきたいんですが、その辺の活動についてお聞きしたいと思います。 ○議長(小橋清信君) 教育長 金丸眞明君。             〔教育長(金丸眞明君)登壇〕 ◎教育長(金丸眞明君) 再質問にお答えします。 今、川田議員から御指摘のあったとおり、虐待問題についてはいかに早く発見するかということが非常に重要となっております。今、学校でもその予兆を少しでも、そういった子供の言動とか体にあざがあるとか、そういったものがどこかにはあらわれてくることが多いです。それをいかに教員が発見し、あるいは養護教諭等がそれを発見してその関係機関に通告し、その後組織として対応していくか、それは学校と教育委員会、それプラス要対協という組織もありますけれども、子育て支援課とか西部子ども相談センターとかそういったところとの連携、そしてどういうふうにその子自身の現状を認識して対応していくかということを、具体的なケース会等を通してその手を考え、打っていくと。それを早急に打っていく、そのことが何より大切であると思っております。 今後とも、そのことに向けて、学校、教育委員会学校教育サポート室と気持ちを引き締めて対応していきたいと思っております。 以上、答弁といたします。 ◆1番(川田匡文君) 議長、1番。 ○議長(小橋清信君) 1番 川田匡文君。             〔1番(川田匡文君)登壇〕 ◆1番(川田匡文君) ありがとうございます。 学校そして家庭そして地域、そういったところがしっかりと協力をして、今後起こるべくそういう問題に対処していただくような体制をしっかり強化していただいて、今後ともそういったことが、悲惨なことが起こらないようにひとつ運動をしていただきたいと希望いたします。 続きまして、通学路の現状と今後の対策について質問いたします。 通学路の安全対策については何度か取り上げまして、その対応、対策について種々お示しをいただきました。通学路のカラー化、横断歩道橋設置、押しボタン信号機設置等対策をしておりました。全国的に見ても、通学路での交通事故による学童の被害が現在多発いたしております。そして、その原因を検証してみますと、自動車運転者の問題、原因による事故がほとんどではないかと思いますが、要はどのような事故、原因であれ、通学児童、歩行者に直接被害が及ばないようにしなくてはならないということでございます。例えば、これは歩行者や通学生を守るためですが、大きい段差のある歩道、歩道と車道との間にガードレールを取りつける、また通学路を歩行者優先道路として自動車は通行させないような処置をする。構造的に歩車分離を図らなければならないのでないかと考えるわけですが、そこで質問いたしますが、現在丸亀市内の通学路の危険な箇所について把握をされておりますか、お示しください。 ○議長(小橋清信君) 教育部長 竹本忠司君。             〔教育部長(竹本忠司君)登壇〕 ◎教育部長(竹本忠司君) 通学路の現状と今後の交通安全対策についての御質問にお答えいたします。 なお、答弁につきましては、関係部局と調整しています。 子供たちが安心して学校に通うことができる通学路の交通安全確保は極めて大切なことであり、従前より各学校では、保護者や地域の方々と協力しながら最も安全と思われる経路を選択しております。しかし、平成24年に京都府亀岡市で発生した登校中の児童と引率の保護者ら10人が巻き込まれた事故を受け、より一層の安全確保のため、本市では同年各小学校から報告されました危険箇所について、教育委員会本市交通安全関係部局丸亀警察署、中讃土木事務所の担当者が学校関係者とともに現地調査を実施いたしました。その結果、横断歩道や外側線の設置及び塗り直し、危険標示や減速マークの設置、カーブミラーラバーポールの設置、学校での交通指導の徹底や警察による取り締まりの強化など安全対策を講じてまいりました。また、平成26年度から平成28年度まで通学路のカラー化事業を実施し、現在全ての小学校区において、学校を中心に半径500メートル以内で児童40人以上が通行する通学路について、歩道カラー化事業を完了いたしました。また、毎年春に、丸亀警察署及び本市の交通安全部局と連携して、市内の小学校の通学路の交通安全総点検を実施しています。本年度は城南小学校区で行い、何らかの対策が必要と判断した危険箇所5カ所について路面標示の補修を行いました。 今後、横断防止柵カーブミラーを設置する予定です。他の小学校においては、学校ごとに毎月安全点検を実施しており、その結果は教育委員会に報告されておりますが、現在のところ危険箇所があるとの報告は受けておりません。 以上、答弁といたします。 ◆1番(川田匡文君) 議長、1番。 ○議長(小橋清信君) 1番 川田匡文君。             〔1番(川田匡文君)登壇〕 ◆1番(川田匡文君) 現在のところ危険箇所はないという御答弁でございました。 やはり、危険箇所もどこかに隠れとんでないんかなと。また、事故とか大きい問題が起きたときに、ここにこんなことがあったんかと認識をする我々でございますが、先日横浜において、高齢者の運転する軽トラックが通学途中の小学生の列に突っ込んだ。バスに衝突をして、その反動で小学生の列に突っ込んだ。お一人の子供が亡くなったという事故がございましたことが、記憶に新しいところでございます。 そのように、考えられないことも起こります。最近は、そういう高齢者の方の運転についても、事故から今いろいろと問題を出されておりまして、対策をやろうとしておりますが、この場合でもガードレールがあれば、ガードレールに横転した軽トラがぶつかって、子供たちは助かったんでないんかなと。命が助かったんでないんかなと、後で考えれば我々は想像、断言できるんですね。いろいろなけがはされたかもわからんけど、命だけは取られんかったんでないんかなと考えます。そういう事故は検証したらいろいろ出てくると思います、事故原因ですね。考えられないことが起こる、それについて研究し、検証して次にそういったことが起こらないようにする、それが我々の大事な使命でないかと思いますが、今後ないではなくて、今のところありませんじゃなくて、まだまだ危ないところは隠れとんでないんかなと。 一度、小学生と一緒に歩いてもらっても構わんと思います。ひやっとすることがあるかもわかりません。そういうところをピックアップしていただいて、そういう危険箇所を出していただいて、そしてその対策をしていただくというふうなことを考えるんですけれども、そういうことで危険箇所がないということでしたので次の質問はなかなか難しいんですけれども、安全対策を今後どのようにしていくか、そこをもう一度お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(小橋清信君) 教育部長 竹本忠司君。             〔教育部長(竹本忠司君)登壇〕 ◎教育部長(竹本忠司君) 市内通学路の危険な箇所の交通安全対策について、どのような対策、計画をしているかについての御質問にお答えいたします。 先ほど、現在のところ危険な箇所はあるとの報告は受けておりませんと御報告いたしました。しかし、今後とも市内の通学路の危険な箇所についての調査、そして報告を受けた場合には、交通安全対策について個々の対策が必要になると思われます。 今後とも、各学校、香川県、警察、地元関係者、市の関係部署など関係機関との連携を深めてまいり、対策を進めてまいりますので、御理解賜りますようお願いいたしまして、以上答弁といたします。 ◆1番(川田匡文君) 議長、1番。 ○議長(小橋清信君) 1番 川田匡文君。             〔1番(川田匡文君)登壇〕 ◆1番(川田匡文君) 安心・安全なまちづくり、市長が目指しておる丸亀づくりでございますが、やはり学校教育現場、これの先ほど中のことをお聞きしましたが、学校外、そういったことでの安心・安全な環境をつくるということは大きい命題でないかと思います。今、教育部から御答弁がございましたが、各関係部局皆さん方が協力をして、我が子を守るというふうな気持ちで、ひとつそういう対策について今後強い力、意志で進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。 続きまして、新市民会館についてお尋ねいたします。 丸亀市の文化活動の基本的拠点であり、商業的経済効果を大きく左右する市民会館の存在が消滅しようとしております。市庁舎建てかえのために、その建設地とされておる現市民会館は、来年平成29年3月にその長い歴史にピリオドを打ち、閉館いたします。現在、これまでこよなく市民会館を愛し、御利用していただいた方々、市民会館を訪れ、文化芸術にいそしんでいただいた多くの市民の皆さんから、新市民会館の早期の構築を望む声が届いております。市民会館再構築については、私はこれまで何度も取り上げさせていただきましたが、基本的な考え方は、今回市民会館の建てかえがあるということは、丸亀市の文化芸術、そして商業経済の変革、発展のための60年に1度の大きなチャンスであるということでございます。文化芸術にいそしむ多くの方々、新しく商業経済に取り組む多くの若い皆さんが大きく注目をして、市民会館再構築について希望を持って見守っております。 そこで、お尋ねいたします。 新市民会館の建設計画はいつから始まりますか。よろしくお願いします。 ○議長(小橋清信君) 市長 梶 正治君。             〔市長(梶 正治君)登壇〕 ◎市長(梶正治君) 1番川田議員の新市民会館についての御質問のうち、新市民会館の建設計画はいつから始まるかの御質問にお答えいたします。 新市民会館の整備につきましては、本年3月に策定いたしました丸亀市市庁舎等整備基本構想におきまして、その着手に当たっては3つの課題があることをお示しいたしました。 まず、1点目の課題、財政状況ですが、歳入環境につきましては、経済情勢の変化の影響を受けるなど不確定な要素も多くあり、歳出につきましても、優先的に進める事業に予算を振り向けるなど事務事業の見直しを図る必要もありますことから、それらを踏まえた財政状況を見据え、判断が必要であると考えております。 次に、2点目の課題、生涯学習センターの統合を視野に入れた検討ですが、耐震性能の不足に加え、建築後42年を迎えた生涯学習センターの老朽化による更新の時期を見据え、統合も視野に入れた施設の適正な管理を行う必要があると考えております。 最後に、3点目の課題、音響水準、演目内容、施設のメンテナンス性等の詳細な検討ですが、市民会館のメーン機能である大ホールの建設に当たって、これらは施設のコンセプトや規模に大きく影響するとともに、建設場所にも大きくかかわってくることから、建設候補地を含め、詳細な検討が必要であると考えております。 このことから、現在パブリックコメント中の市庁舎等複合施設整備基本計画素案における今後の課題の中で、新市民会館の整備に向けた具体の作業として、新市民会館が目指す施設コンセプトや求める機能を検討し、必要な客席数、舞台規模、その他付随する諸室などの施設構成を踏まえた規模を明確にし、その建設に適した場所についてもあわせて検討が必要であることをお示ししているところです。 私といたしましては、新市民会館の建設経過をまとめるために、これらの課題の検討など、整備に向けた具体の作業に来年度には着手したいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げ、答弁といたします。 ◆1番(川田匡文君) 議長、1番。 ○議長(小橋清信君) 1番 川田匡文君。             〔1番(川田匡文君)登壇〕 ◆1番(川田匡文君) 来年度には着手をしていくということで、具体的なお答えをいただいたと思います。 私が市民の皆様に市庁舎の御説明をいたします、いろいろ御質問もございますんで。その中で多い声は、市民会館はどうなっとんなと。それを潰して建てかえするんやったら、それは早うせんかったらいかんやろうと。皆使いよんでというふうな声が多いんですね。ですから、市庁舎も今どんどんと計画が進み、そしてまた着工に向けて進められておりますが、その中で市民会館という存在を市民の皆さんは非常に大きく受け取られておると。そして、その内容について本当に詳しく説明はされておるんですが、早期着工、早期再開を望む声は大きいということをひとつ認識していただいて、来年度からそういった計画を進められていくということで、大いにこれは強力に進めていただきたいなと思います。 それから、市民会館を潰す前に、どこに建てるか、どういうところの候補地があるんか、どこに建てるか、そのぐらいのところぐらいまでは来年の3月、時間はないんですがある程度市から発表があってもええんじゃないんかなと、そういうような声もお伺いしますので、第2番目の質問としまして、現市民会館の閉館までに新市民会館の建設場所は確定できますか、お示しください。 ○議長(小橋清信君) 市長 梶 正治君。             〔市長(梶 正治君)登壇〕 ◎市長(梶正治君) 御質問にお答えいたします。 新市民会館の建設場所を確定するためには、市民ニーズを考慮しながら市としてどのような位置づけ、コンセプトの施設を目指すのか、また客席数や舞台規模等から決まる施設規模が大きく関係してくるものと考えております。 そこで、議員お示しの現市民会館の閉館、平成29年3月末までに新市民会館の建設場所を確定できるかについてでございますが、これらの検討を着実に進めながら、建設場所についても確定することとなると考えておりますので、さきの答弁とあわせて現実的には難しいものがあると考えております。御理解賜りますようお願い申し上げます。 ◆1番(川田匡文君) 議長、1番。 ○議長(小橋清信君) 1番 川田匡文君。             〔1番(川田匡文君)登壇〕 ◆1番(川田匡文君) 新しく新年度で計画される内容の一つとして、当然これはもう場所というものは大きい問題になると思いますので、そういった場所をしっかりと研究をされて、考慮して場所を決めていただきたいという希望でございます。この市民会館という1つの建物を潰して建てかえるというだけでしたら、我々もお任せしとったらええんじゃないかと思うんですけれども、先ほど申し上げました60年に一遍のチャンスと捉えると、市民会館をどこへ設置するということが非常に丸亀市の将来の経済とか文化とかいろいろなことに影響してくるということを考えまして、この場所についてはしっかりと考えて設置していただきたい、計画をしていただきたいということでございます。 残念ながら県立体育館、これは高松市に決定されました。高松市のコンセプトとしましてもあのサンポート、あそこは非常に高松駅が近い、そして利便性がいい、それからまたいろいろな商業施設もあのあたりには密集しておると。そういうことを踏まえ、いわゆるアリーナがそこへ来れば非常に効果が出ると、これは高松市の計画の考え方です。そうすればあそこは発展するぞ、そしてまたにぎやかになるぞと。だから、ここにぜひアリーナが欲しいんだというふうな切望をされた内容でないかと思います。 そういうことで、そちらは決まりました。やはり、どうしてもアリーナを置くにはその場所しかないという、それは人がたくさん来るから、密集して余りようけ人がおるところにそういうようなものをつくったら大変、もっと山の奥の広っぱのところでゆったりとつくったほうがええんでないかという人もおるかもわからんです。しかし、そのアリーナ個々で考えたらそうかもわかりませんが、そのことによるまちへの活性化、そういったものを踏まえれば、やはりそこが一番よいということで、その場所で引っ張られたんじゃないかと思われます。 今丸亀の若い方も、駅周辺で少しでもお客さんに来てもらおうかと。少しでもにぎやかになってもらうということで、個々にいろいろなお店へそういったものを研究し、そしてまたいろいろ募集をしまして、そういうところへ来てくださいということでいろいろと活動をされております。近年、非常に活発になっております。1週間に一遍ぐらいは何かのイベント、そういったものをされて、そういった運動をされております。それが将来どうなるか、これはわからんです。だけど、やはり将来を見据えて、丸亀の中心市街地を何とか再興させたい、発展させたいという気持ちがあるんでないか、その発動でないかということでやられております。個々のお店とかおいしいものをつくるとか、人気のある品物を集めるとかというのは、個々の皆様方がしっかりと研究をして、開発されてやっていかれるという状況でないかと思うんですが、行政としてはそこへ人通りがたくさん来るように、人の流れができるように仕組んであげる、計画してあげる、そういったものが行政としての役割でないかと思います。それがうまく一致すれば、そういう個々の若い方、そういういろいろな望まれる方が、今努力しとることを成功させていける大きい道筋でないかと思います。 私も、先ほど60年に一遍のチャンスと言いましたが、市民会館の持っとる非常に大きな力というのは、観客を収容してそしていろいろな、先日ありました藩校サミット、すばらしい会ができたんですけれども、たくさんの人が丸亀市を訪れる、また市民の方もその会に参集される、そしてそういった丸亀市のすばらしいこと、文化、そういったものをお勉強できる、習得できるというそういった会が催される、それも大事なんですが、他県、他市からたくさんの方に来ていただけるということ、個々のイベント計画に基づいてやれることがこういった施設の大きい力でないんかなと思います。電車で来る方もおいでるでしょう、車で来る方もおいでます。そういう方がそういった会に参加される。コンサートもあるかもわかりません。そういった会に参加される、その後はすぐに車でもうぱんぱんと帰られるんでなしに、その周辺に波及効果を生むような考え方をして、市民会館に寄ってくれた人がいろいろ立ち寄ってくれると。そのことによって、今までなかった需要、そういったものが発生してくる。それによって店も、ああそんなにぎやかなんやったら新しく店を出そうかと。また、そういったほうへ投資をしようかという方々もふえてくるんでないかと。そういった力を市民会館というのは持っとんでないかと思います。 そういうことも踏まえまして、私も6月議会でも提案させていただきました。市民会館を丸亀駅周辺に設置してはいかがですかというふうな御提案をさせていただきました。丸亀駅周辺の活性化、そしてそれを見据えた経済効果を図るということで、現在の福島の駐車場、みなと公園に市所有の土地がございます。そこを建設候補地として立案することが可能かどうか、そのことについてお伺いいたしたいと思います。 ○議長(小橋清信君) 市長 梶 正治君。             〔市長(梶 正治君)登壇〕 ◎市長(梶正治君) 新市民会館の建設候補地に関する御質問にお答えいたします。 私も議員同様、新市民会館は芸術文化の振興のみならず、地域間交流を促し、多くの人の流れを創出することができ、その立地場所周辺への経済効果が期待できる施設であると考えております。また、市民会館の建設候補地として、市有地である現福島駐車場と港公園を御提案いただいておりますが、市内外からの来館者を見据えた場合、JR丸亀駅に近接することや既存の駅地下駐車場を有効活用できる点、またかつて栄えた港周辺の歴史的な背景とともに、丸亀駅北に新たな価値と魅力を生み出すというメリットは、駅周辺の活性化という本市長年の課題解決の一因となる可能性も秘め、期待感を抱かせる計画が立案できるのではないかと考えております。 一方、沿岸部に位置することから、高潮や津波といった自然災害のリスクを抱えていることや、現福島駐車場は廃止の方向で検討を行っておりますが、駅地下駐車場の代替としての機能が必要など、その廃止には課題があります。また、みなと公園は地域の方に親しまれ、愛着深い公園となっている点や、新市民会館を立案できる敷地規模とするためには、福島駐車場とみなと公園に挟まれた市道を廃止することも必要である点、加えて全体の敷地形状が南北に細長であるため、建物の形状に制約が加わる要素もございます。 そこで、建設候補地としての可能性についてのお尋ねですが、新市民会館整備に向けた課題である建設場所の決定においては、複数の候補地を選定、評価し、建設場所を検討するプロセスが必要ではないかと考えております。そこで、さきに述べたメリット、デメリットを勘案した場合に、その際の候補地の一つとして検討できるのではないかと考えております。 以上、答弁といたします。 ◆1番(川田匡文君) 議長、1番。 ○議長(小橋清信君) 1番 川田匡文君。             〔1番(川田匡文君)登壇〕 ◆1番(川田匡文君) ありがとうございます。検討していただくという、一応御答弁をいただきました。 この市民会館の問題も、皆様方我々も含め、英知を結集してこういったことについては真剣にやっていかないかん問題でないかと思います。 60年に一遍というチャンスであると。我々は、その60年に一遍のチャンスに遭遇しとるということを捉えて踏まえていただいて、そういったことを考えていただきたいと。丸亀市が今後どのような発展をするか、どのような活性化をするか、どのようなまちになっていくか、そういったことは今このあたりでの皆様方の英知と決断によってなされるものでないかと思います。よりよい丸亀市をつくるために、今後とも皆様方がしっかりと頑張っていただくことを期待申し上げまして、私の質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 ○議長(小橋清信君) 以上で1番議員の発言は終わりました。 ここで10分間程度休憩いたします。               〔午前10時48分 休憩〕             ───────────────               〔午前10時57分 再開〕 ○議長(小橋清信君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 一般質問を続行いたします。 26番 横川重行君。             〔26番(横川重行君)登壇〕 ◆26番(横川重行君) 一般質問を行います。 まず、市庁舎についてお伺いいたします。 現在の丸亀市役所本館は既に50年が経過し、耐震性等の問題もあり、老朽化が進んでいます。また、市庁舎の分散、狭隘による市民サービスの低下やバリアフリー対応の不足などさまざまな問題を抱えております。これら問題解決のために、新庁舎の整備等を検討しており、これまで市庁舎と市民交流活動センターとの複合施設の整備について、基本構想を策定し、整備基本計画の素案までに至っております。今後は、基本設計、実施設計などスピード感を持って対応しなければなりません。 質問ですが、1点目に、事業計画の中で設計、施工は従来の公共事業方式を採用、今後の基本設計なり実施設計は包括発注を採用し、プロポーザル方式によって選定していく計画であります。では、地元企業の活用についてはどのような方針なのか伺います。 2点目、市民の意見としてワンストップに近いフロア化、何階になるのか、進入路や駐車場の確保は、耐震化構造や耐用年数は、自然エネルギーの活用は等々要望はいっぱいあって質問し切れないのですが、趣旨は十分理解できます。現段階での考え方なり方向性を伺います。 また、市庁舎複合施設1万3,900平米の建設費82億5,000万円についてさらなる減額を求める声が上がっておりますが、今後の方針を伺います。 3点目、11月19日、20日に実施している丸亀市市庁舎複合施設整備基本計画の市民説明会、これまでのパブリックコメント、市庁舎整備ワークショップ等を実施しておりますが、市民の反応をどのように受けとめ、反映しようとしているのか伺います。 次に、学校教育等についてお伺いいたします。 最初に、スマホ等ネットトラブルの防止についてであります。 小・中学生の携帯電話所持が珍しくなくなった現在、それに伴ったネット犯罪やトラブルの件数が増加しております。危険を回避し、犯罪を防止するためには、子供の保護者、学校それぞれが役割を持ち、環境を整備する必要があります。例えば、プロフィールや写真が簡単に掲載できるプロフがありますが、不特定多数に個人情報を知られるおそれがあることから、犯罪に巻き込まれるケースが多いのです。さらに、要注意なのがコミュニティサイトです。掲示板に悪口、あるいは出会いを求める文章を書き込み、それが発展して犯罪につながるケースがあります。保護者においては、不適切なサイトをブロックするフィルタリング機能をつけるなど、危険が回避できる重要な機能があるにもかかわらず、実際に利用している家庭は非常に少ないのです。 質問ですが、1点目に、学校では携帯の情報モラル教育をどのように行っているのか伺います。 2点目、家庭で子供に携帯、スマホやパソコンなど機器を与えるときの注意事項などは、保護者と協議し、納得した上で貸し与えているのか、その現状をお伺いいたします。 3点目、ネット依存症の子供がふえておりますが、どのような対策をしているのか伺います。 続いて、児童・生徒の体験学習についてお伺いいたします。 企業は、事業維持拡大、拡張を目指し、優秀で勤勉な人材を求めております。学生も、また将来的に安定した優秀な企業で賃金など条件のよい職場を求めております。 そこで、丸亀市内で小・中・高校生までの過ごし方が一つのポイントになります。つまり、子供のころから地元の企業や産業を知っているのか、将来どのような仕事につきたいのか、何をしたいのか、何のために勉強するのか等々さまざまな目的意識を持つ体験なり学習が必要だと認識をしております。そこには、市内の企業の協力を得て実際に仕事を体験する、あるいは産業、農業等を体験するなどしていろいろなきっかけをつくる。これらの仕事を体験するということは、将来的な定住につながる可能性が高いと思いますが、現状の仕事体験をどう捉え、生かしていくのかが課題であります。 ここで質問ですが、将来的な就職を考えた場合、児童・生徒の段階で経験したことがきっかけとなり、故郷丸亀に定住する、このような成果を期待しておりますが、現在児童・生徒の体験学習をどのような方法で取り組んでいるのか伺います。 また、これまでの成果を示し、今後さらなる学習向上につなげていくのかお伺いいたします。 次に、インフルエンザの予防についてお伺いいたします。 寒い時期になるとインフルエンザが気になりますが、毎年12月から3月にかけて猛威を振るっております。厚生労働省は、ことし11月25日、全国的なインフルエンザの流行シーズンに入ったと発表しました。例年より少し早く、今後さらに本格的なインフルエンザ流行が予想されることから、早目のワクチン接種や手洗いなど予防対策をしっかり行うことが大切であります。 次に、予防接種を受ける時期でありますが、例年ですと10月中旬から12月中旬の間に、生後6カ月から13歳未満の子供には2から4週間の間隔で2回、13歳以上は1回または2回行うと効果的とされております。1回の接種で3,000円前後の料金が必要であります。 質問でありますが、1点目に、丸亀市における児童・生徒へのインフルエンザ予防対策を伺います。 2点目、学校給食にR-1ヨーグルトを活用できないのか伺います。 3点目、インフルエンザや風邪による罹患率や欠席率を抑える効果としてあいうべ体操が報道されておりますが、その効果をどのように受けとめているのか伺います。 4点目、インフルエンザ予防接種の補助を求めます。一部助成からでも実施できないのか伺います。 次に、学校施設でのトイレについてお伺いいたします。 家庭のトイレの洋式化により、最近の子供たちは和式便器が苦手と言われております。統計上、小・中学校の便器の割合は和式が6割を占めているようであります。現状では洋式化が進んでいるものの、まだまだ改修は進んでいないといった状況であります。子供の場合、和式便器では排せつ物が外に飛び散ることが多く、衛生上の問題も指摘されております。学校では、休憩時間にトイレを利用する児童・生徒の間で問題があるとの声も聞かれます。具体的には、生徒数の割にトイレが少ない、学年別の設置不足、男女別のトイレ数、洋式、和式のアンバランスなどの問題で、休憩時間に用を足すことができなかったという事例もあるようであります。これは、生理現象的に見ても授業に影響が出ることになります。 質問ですが、現状での学校関係者、児童・生徒のトイレの設置状況を伺います。 また、トイレの適正な管理をする上で、適正な設置数を示していただきたい。さらに、トイレの和式、洋式の設置状況に問題があると伺っておりますが、その実態と改善策を示していただきたい。 次に、広域水道の将来的な展望についてお伺いいたします。 香川県広域水道事業体のスケジュールは、平成30年4月に事業を開始する予定となっております。そのため、平成29年9月に企業団設立に関する議決等を得て設立する方向であります。これまで水道広域化協議において、事業体の全体像がほぼ整うまで進行してきた中、課題である企業債や料金格差を少しでも解消し、各自治体の理解が得られるよう協議を重ねているところであります。中でも、水道水の安定供給を図るためには水源の確保と効率的な事業運営が求められることから、老朽化した施設の更新は必要不可欠であります。 一方、懸念する要因の中では渇水があります。県内の大きな渇水は、香川用水のなかった昭和48年、さらに香川用水の管理が正式に始まった昭和50年4月以降は、平成6年と平成17年の大渇水が上げられます。特に、平成6年の渇水では県民の意識が大きく変わりました。早明浦ダムの貯水率がゼロ%になったことで、香川用水は無限ではないという意識が県民の間で醸成されました。 質問でありますが、1点目に、広域化のリスクをどの程度把握しているのか明らかにし、解消に向けた取り組み経過を説明していただきたい。さらに、さまざまな技術を持った職員がだんだんと定年を迎えている今日、そうした技術が継承されているのか伺います。 2点目、広域化により断水は基本的に発生しないことを前提としておりますが、もし断水をしなければならない状況になれば、県下全てが被害を受けることになるのか伺います。 3点目、水源地の維持についてはどの程度確保できているのか伺います。 4点目、料金の改定は平成40年から統一した制度に移行する計画でありますが、それまでの料金改定と統一後の水道料金の決め方はどのようになるのか伺います。 次に、公園等の設置についてお伺いいたします。 丸亀市のホームページにある公園を検索したとき、広場がある公園や遊具と駐車場がある公園など目的別に掲載されております。中でも、健康づくり、ウオーキングができる公園は、市内で蓮池公園や土器川河川公園などを含め12カ所掲載されております。地図を見れば市内一円に点在しているように見えるのですが、実際は近くに見えても距離的な問題が多々見られます。 質問ですが、1点目に、南部地域に小さくてもいい10アール程度の公園が欲しいとの声が上がっております。今ふえつつある空き家、空き地も視野に入れての今後の取り組み方針を伺います。 2点目、ため池を利用しての公園、ジョギングやウオーキングのできる水辺の活用を求めますが、執行部の考え方を伺います。 次に、観光・丸亀城修復等についてお伺いいたします。 丸亀城を訪れる観光客もふえ、近年は10万人を超えて来場しております。しかし、丸亀城の修復作業はいつ完成するのかわからない、これでは市民にも観光客に対しても申しわけないです。したがって、今後は修復見通しを立て、資金を確保し、いち早く完成を目指さなければならないと考えております。また、骨付鳥でありますが、これまでのPR効果もあって、県外や海外からも丸亀に骨付鳥を食べに来る観光客がいるようであります。今後、さらなる経済効果を高めるためにも努力なり新たな仕掛けが求められますが、将来的な宿泊型の観光グルメツアーとしての拠点が丸亀市となるよう、期待を膨らませているところであります。 質問ですが、1点目に、現在200円の丸亀城天守入場料を改定し、お城全体にわたる修復に補填すべきではないか。一方では、お城に特化した寄附金を募り、一年でも早く工事を終えるよう計画できないのか伺います。 2点目、骨付鳥による経済効果を拡大するため、これまでさまざまな取り組みをしてきました。さらに、口コミによる広がりもあって、10万人を超える観光客を維持しております。今後も、交流人口をふやし、以前に増しての努力が求められておりますが、これから新たな取り組みを伺います。 最後になりますが、丸亀市総合運動公園周辺の駐車場確保についてお伺いいたします。 県の体育館誘致活動も残念ながら高松に決まったようで、丸亀市もスポーツツーリズムの推進や災害時における拠点機能など提案しておりましたが、これからは見直しが必要になります。今の丸亀市総合運動公園は、体育館、野球場などと近隣には県の陸上競技等が集中している中、さまざまな競技やイベントを開催しているとき、駐車場の整備が十分でないと批判が出ております。 質問ですが、1点目に、丸亀市総合運動公園周辺での駐車可能台数を伺います。また、今後駐車場の整備についての方針を伺います。 2点目、現行の土地面積でも、アスファルト舗装をして白線を引けばもっと多くの車が駐車できると思います。特に、体育館の北側でありますが、これらのイベントもまだまだ多くあることから、整備方針を伺います。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(小橋清信君) ただいまの一般質問に対し、理事者の答弁を求めます。 市長 梶 正治君。             〔市長(梶 正治君)登壇〕 ◎市長(梶正治君) 26番横川議員の市庁舎についての御質問にお答えいたします。 議員御案内のとおり、市庁舎等複合施設等の整備につきましては、合併特例債を最大限利用するために、早期に工事着手する必要があることや、市庁舎等には民間経営のノウハウを発揮できる収益部分が少ないことなどから、民間活力を利用するPFIやデザインビルドではなく、従来型の公共事業方式を採用することとしております。また、基本設計、実施設計の業務委託の発注につきましては、設計者の想像力、技術力、経験等を審査し、最も適した設計者を選定するプロポーザル方式を採用することとしており、できるだけ多くの事業者に参加していただけるような参加要件を検討しております。 そこで、1点目の地元企業の活用についてどのような方針なのかについてでございますが、今後地元企業が参入できる分野として、整備工事では大きく建築、土木、設備、電気などが、また委託業務では主体管理、設備管理などがあります。それぞれにおいて、現行制度の中で地元企業が参入できるよう最大限の配慮をしてまいりたいと考えております。 次に、2点目の市庁舎整備についての現段階での考え方や方向性についてでございますが、ワンストップ、進入路、駐車場など市庁舎の機能面での整備方針は、よりよい庁舎となるよう6つの大項目、さらに細分化をした15の項目について具体的な検討を行ってまいりました。議員御質問の例でお答えいたしますと、まず1点目のワンストップについては、市民利用頻度が高い窓口部門を低層階に優先配置するとともに、ワンストップに近い総合窓口の設置を検討することとしております。 次に、2点目の階数につきましては、今後行う基本設計において、建物配置計画や車や人の動きなど敷地利用を検討しながら決定してまいりますが、敷地は建築物の高さが25メートル以内と定められている地域でございます。 次に、3点目の進入路や駐車場の確保につきましては、車の進入路として、現時点では敷地の西側を南北に通る市道大手町通町線と、丸亀市立東中学校の西側を南北に通る大手町南北1号線の2方向からの進入を考えておりますが、今後行う基本設計において、建物の配置計画とあわせて改めて検討してまいります。また、駐車場につきましては、大手町地区にある既存の市営駐車場を有効活用し、敷地内には130台程度の駐車場を確保したいと考えております。 次に、4点目の耐震化構造につきましては、市庁舎は災害応急対応活動の拠点として、被災後速やかに対策、対応に取りかかれるよう、また市民サービスの早期復旧のために、免震構造の採用を検討することといたしました。また、耐用年数につきましては、鉄筋コンクリートづくりとした場合ですと、日本建築学会による建築物の耐久計画に関する考え方によりますと、普通の品質の場合の学校庁舎の耐用年数の代表値は60年となっておりますが、耐久性のある仕上げ材や仕様を採用するとともに、予防保全型の管理等を行うことにより、さらに長期間使用することが可能であると考えております。 最後に、自然エネルギーの活用につきましては、香川県の恵まれた日照時間を有効活用するために、太陽光発電や太陽熱利用などの検討はもとより、自然風や自然光を積極的に取り入れる検討やLED照明の採用など、換気、空調エネルギーや照明エネルギーの削減についても検討してまいります。 次に、市庁舎等複合施設の建設費についてでございますが、議員御案内の事業費は、庁舎部分の1万3,900平方メートルと、市民交流活動センター部分の上限5,000平方メートルを合わせた最大金額で、近年の市庁舎等の建設事例などから算定した概算工事費でございます。市庁舎等複合施設の建設時期は、東京オリンピック開催時期と重なることや、多くの自治体で庁舎の建てかえ時期となり、建設費の上昇も懸念されるところでありますが、基本設計、実施設計において、施工方法や仕様の検討を行いながら積算を繰り返し、可能な限り事業費の縮減を図ってまいります。 最後に、市民説明会、パブリックコメント、ワークショップ等での市民の反応をどのように受けとめ、反映しているのかについてお答えいたします。 基本計画の策定に当たって5月22日及び29日に行ったワークショップでは、基本構想で定めた6つの基本理念をテーマにして掘り下げていただきました。車椅子やベビーカーが通りやすい通路幅の確保や、キッズコーナーの設置、免震構造の採用、総合窓口や太陽光発電の導入など、市民目線から貴重なアイデアや意見をいただき、取り入れられるものは基本計画素案に反映をいたしました。また、去る11月19日、20日に行った基本計画素案の市民説明会につきましては、ホームページに掲載するほか、11月号の広報紙に折り込みを入れ全世帯に周知を行いました。しかしながら、参加者は2日間で30名と、期待していたほど多くなく残念な結果となりましたが、参加者からは進入路や事業費などについて活発な御意見をいただくことができ、有意義なものとなりました。 また、現在行っておりますパブリックコメントにつきましては、今週の土曜日12月10日まで、ホームページや市役所や市民総合センター、各コミュニティセンター、図書館などで基本計画素案が閲覧できるようになっておりますので、多くの市民の皆さんに閲覧いただき、忌憚のない御意見を賜りたいと考えております。現時点での意見はまだ少数でございますが、問い合わせは多くいただいておりますので、今後多数の意見があると期待しております。いただいた意見につきましてはしっかり検討し、可能な限り反映させていただきますとともに、市の考え方についてもお示しをしてまいります。 なお、今後基本設計を策定してまいりますが、その際にもワークショップや説明会を開催するなどいろいろな方法で御意見をいただきながら、市民の皆様と一緒に市庁舎等複合施設の整備を行ってまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。 残りの質問につきましては、部長よりお答えいたします。 ○議長(小橋清信君) 教育長 金丸眞明君。             〔教育長(金丸眞明君)登壇〕 ◎教育長(金丸眞明君) 26番横川議員の御質問のうち、スマホ等ネットトラブル防止と、児童・生徒の体験学習についての御質問にお答えいたします。 初めに、スマホ等ネットトラブル防止について、学校での携帯の情報モラル育成をどのように行っているのかについてお答えいたします。 各学校におきましては、道徳の授業等において、発達段階に応じて情報機器の適正な使い方やマナーを考えさせたり、集会のテーマに取り上げ、子供たちがみずから考える機会を設けたりしています。また、携帯会社による出前授業、スマホ・ケータイ安全教室の開催や、県警、防犯協会による家庭教育学級の中で保護者と子供たちが一緒に学ぶ機会とするなど、さまざまな内容と方法で情報モラル教育を推進しているところです。 2つ目の家庭で子供に携帯、スマホやパソコンなどの機器を与えるときの注意事項などは、保護者と協議し、納得した上で貸し与えているのかについてお答えいたします。 現状において、携帯電話やスマートフォンの所持については保護者の責任に負うものと認識しており、各学校では保護者と学校との協議は行っておりません。ただ、学校といたしましても、できる限り一人一人の保護者に御理解と御協力をいただくために、年度当初の家庭訪問時等に、県作成のリーフレット「さぬきっ子の約束」を保護者に直接手渡し、趣旨を伝えながら各家庭におけるルールを親子で話し合ってもらうようにするなど、配布の工夫をしています。今後につきましても、保護者への啓発について工夫を施しながら粘り強く取り組むよう学校を支援してまいる所存です。 3つ目のネット依存症の子供たちに対してどのような対策をしているかについてお答えいたします。 教育委員会といたしましては、先ほど述べた情報モラル教育などの教育活動を充実させるだけでなく、今まで以上に保護者の理解と協力が必要と考えております。そこで、丸亀市PTA連絡協議会と連携しながら、実態に即した学校との協働的な取り組みや家庭への啓発を進めております。その成果の一つとして、ことしの2月の丸亀市PTA連絡協議会合同研修会では、「持たせるなら親子でルールを作り守ります」などのルールを本市安全スマホ宣言として採択いたしました。これは、県内の郡市単位のPTAによるスマホの宣言としては初めてとなります。また、学校においても、本市における小中一貫教育の授業の一つである小中リーダー研修会において、スマホの実態、守るべき決まりを話し合おうをテーマに各学校の代表が話し合いを行いました。この内容を各学校が持ち帰り、それぞれに代表委員会にかけてスマホ安全利用宣言とするなど、児童会と生徒会主体で積極的に取り組んでいる学校群もあります。 このように、子供たちがスマホの問題を自分たちの課題として捉え、問題提起から課題解決を図る活動が始まっております。今後については、より保護者と協働しながら、子供の主体的な取り組みとなるよう学校を支援したいと考えております。 次に、児童・生徒の体験学習についての御質問にお答えいたします。 議員御承知のとおり、学校におけるさまざまな体験を通した学習は、自我の形成や社会性の育成のために大変重要な教育活動であると考えています。議員御指摘のとおり、職場での体験的な学習を通して、仕事のやりがいや難しさに気づいたり、自己の果たすべき役割について認識を深めたりする経験が自己の将来を考える機会につながると期待されます。このような教育活動を通して、将来故郷丸亀に定住してほしいと願っているところであり、本市の子供たち一人一人が生きる力を身につけ、しっかりとした勤労観、職業観を形成し、地域社会にかかわりながら豊かな社会性や人間性を育むとともに、勤労をとうとぶ心や社会奉仕の精神を培うよう各校を支援していく所存です。各学校については、地域の実情に応じた特色あるキャリア教育を実践しています。例えば、ある小学校ではお仕事探検プロジェクトとして、子供たちが夏季休業中に地元の事業所へ取材したり、地域住民や企業の方から仕事の具体的な内容を聞いたりしています。成果として、子供たちが仕事に対する考え方やまちの魅力を感じることができたことや、かかわった地域の大人たちにとっても、自分の職業に対する責任や誇りを持つことの大切さを再発見することができたと大変好評な取り組みだったと聞いております。 次に、各中学校では、地域の企業や事業所での職場体験学習を行っています。校区を中心に、本人の適性や希望をもとに多様な職種の体験先を決定しています。実際の仕事体験では、働くことの意義だけでなく、厳しいルールやマナーを知る貴重な学びの場になっています。成果として、子供たちの感想からですが、社会には多様な生き方があることを知ったり、丁寧に人に接することの大切さを実感したりするなど、仕事体験を通して働く意義を考え、望ましい勤労観が育まれているとともに、真剣に自己の将来について考える機会になっていると捉えています。 今後につきましては、より地域人材を活用したり、仕事以外での語り合う場を設定したりすることによって、子供たちが尊敬と憧れを持って地域の大人たちとのつながりを強め、ふるさと丸亀を愛する子供たちの育成につながるよう各校の取り組みを支援してまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ○議長(小橋清信君) 教育部長 竹本忠司君。             〔教育部長(竹本忠司君)登壇〕 ◎教育部長(竹本忠司君) 26番横川議員の学校教育等についての御質問のうち、インフルエンザの予防等及び学校施設でのトイレについて並びに丸亀城修復等についての御質問にお答えいたします。 答弁については、関係部署と調整しています。 最初に、本市における児童・生徒へのインフルエンザの予防対策についてですが、学校、学校医、教育委員会、保健所等それぞれの担当部署において、予防や発生時の対応などについての情報の発信、流行状況の早期把握に努めるなど効果的な取り組みを行うとともに、相互に連携を密にとることにより十分な成果を上げるような対策を講じています。特に、インフルエンザの流行する時期には、各学校で養護教諭や保健委員会の児童・生徒が中心となり、手洗い、うがい、換気、湿度保持、せきエチケット等の重要性や必要性を呼びかけ、インフルエンザの発生や流行を予防する取り組みを工夫して行っています。 次に、学校給食でのR-1ヨーグルト活用についてお答えいたします。 議員御案内のヨーグルトは国内メーカーが発売するヨーグルトで、免疫力を高めて風邪やインフルエンザにかかりにくくする効果があるとテレビ番組などで話題になりました。本市の学校給食では、月1回程度ヨーグルトを提供しておりますが、限られた給食費の中で献立をつくっていることから、デザートなどの実施回数についても苦労しているところでございます。御提案のヨーグルトは、本市の学校給食で提供するヨーグルトより内容量が多く、価格もかなり高くなることから、現状では給食の中に取り入れることは困難と考えております。成長期にある子供たちの健康増進に給食が果たす役割は大きく、今後とも栄養バランスのとれた献立づくりを工夫して、病気に負けない健康な体づくりに資する給食の提供に努めてまいります。 次に、あいうべ体操の効果をどのように受けとめているかについてお答えします。 風邪等の感染については、口腔内や喉の乾燥により免疫力が落ちることが要因と言われています。あいうべ体操は、口の周りと舌の筋肉が鍛えられ、舌先の位置が下がって鼻呼吸になることから、風邪やインフルエンザの予防に効果があるようです。しかし、あいうべ体操に限らず、基本的生活習慣を確立し、バランスのとれた食事や十分な休養と睡眠をとって身体の抵抗力や免疫力を高めるよう、ふだんから留意することが重要と考えており、学校では発達段階に応じた健康教育を年間計画に位置づけて取り組んでいます。 最後に、インフルエンザ予防接種の補助についてですが、子供たちのインフルエンザ予防接種は、予防接種法に定められているBCGや日本脳炎ワクチンなどの定期予防接種の対象外で、個人予防を目的とする任意予防接種であり、現段階では本市において補助実施しておりません。定期予防接種は市町村長が行うこととされ、補助対象となりますが、インフルエンザ予防接種については、予防接種法により65歳以上の方など限定された対象者について補助を行っております。子供たちのインフルエンザ予防接種への助成については、国、県、他市町の動向を踏まえ、本市の保健担当部署等とも協議してまいりたいと考えています。 続きまして、学校施設でのトイレについての御質問にお答えいたします。 現状での学校関係者、児童・生徒のトイレの設置状況は、屋外トイレを除き校舎内にあるトイレの箇所数では、男女合わせて小学校17校で132カ所、中学校6校で54カ所にトイレを設置しております。 次に、便器の適正な設置数でございますが、公益社団法人空気調和・衛生工学会の学校トイレの適正器具算定方法によれば、大便器の標準的な設置数は男子100人当たり3個、女子100人当たり5個とされております。これをもとに、本市の小・中学校の校舎内の便器数で比較いたしますと、小学校の標準的な便器数は273個に対し本市では691個設置しております。また、中学校につきましては、標準便器数が135個に対し本市では258個設置であり、小・中学校ともに標準個数を上回る設置となっております。このうち、男女別、学年別の設置数は把握しておりませんが、学校によっては設置数が不足し、混雑する場合もあると伺っており、詳細については今後調査し、改善してまいりたいと考えております。 次に、トイレ便器の洋式、和式の設置状況でございますが、本市では平成21年度小・中学校トイレ洋式化改修事業に取り組み、以後洋式化を進めてまいりました。現在、校舎、屋内運動場、武道場、屋外トイレ等を合計いたしますと、小学校では洋式が578個、和式が251個、中学校では洋式が187個、和式が148個となっており、洋式化率は65.7%と、県下では宇多津町、土庄町に次いで高い割合となっています。完全洋式化については、トイレのスペース、経費面での課題があり、また便器との接触を嫌がる声もあるようですので難しいものと考えます。しかしながら、家庭のトイレの洋式化が進み、小学校低学年では和式便器を使ったことがない児童も少なくないことや、和式トイレの使用を我慢することでの健康被害も懸念されますので、今後ともさらに洋式化を進めてまいりたいと考えております。 学校教育施設の改修、改築については、校舎等の建築年数を考慮するとともに、定期的な点検診断を行い、その結果を踏まえ、老朽トイレの改修を含む改築や大規模改修等を計画的に進めてまいりたいと考えております。 最後に、公園等についての御質問のうち、観光・丸亀城修復等についての御質問にお答えいたします。 丸亀城の石垣修理には多額の費用を要しますので、市の財源だけでなく、国の補助金など財源の確保に努める必要があると考えています。 そこで、議員御提案の丸亀城天守入場料を改定することについてでございますが、現在丸亀城天守の入場料は200円で、他の既存木造天守の入場料と比較しまして、愛媛県の宇和島城天守とともに最も安価な設定となっております。天守入場者は毎年順調に増加していますので、財源確保のためには料金改定も検討していく必要はあると考えますが、料金改定がどのような影響を及ぼすかなど、関係各課と協議を進めてまいりたいと考えております。 次に、お城に特化した寄附金を募り、一年でも早く工事を終えるよう計画できないかとの御質問ですが、現在ふるさと納税で、丸亀城を守り後世に残す事業として、平成28年4月1日から御寄附いただいた丸亀市外の方を対象に、お礼品とは別に丸亀城主証をお送りしております。丸亀城主証を御提示いただくと、丸亀城天守、中津万象園、猪熊弦一郎現代美術館が寄附された日から1年間無料で利用できることになっており、今年度は本事業に11月末現在で800万円の寄附があり、昨年度1年間の211万円から大幅に増加しております。 今後は、石垣修理工事の見学会を定期的に実施し、その際に寄附を募っていくことや、一定金額以上の寄附をいただいた方に、石垣修理工事完成後に、その方の寄附によって修理した箇所の石垣に印をつけた写真を掲載した感謝状を贈呈するようなことを考えています。多額の寄附金を募るには、熊本城のように先着1万人の方に人気漫画のグッズがもらえるなど、多くの方の興味を引く方法はとられているものがあります。これら他市の事例も参考に、今後は寄附金などの財源の確保を図るとともに、できるだけ早期に工事を終えるよう計画的に進めてまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解いただきますようお願い申し上げます。 以上、答弁といたします。 ○議長(小橋清信君) 水道部長 北山正善君。             〔水道部長(北山正善君)登壇〕 ◎水道部長(北山正善君) 26番横川議員の御質問のうち、広域水道の将来的な展望について御質問を4点いただきましたので、順次お答えいたします。 まず、1点目の広域化のリスクの把握と解消に向けた取り組み経過及び職員の技術継承についてお答えいたします。 議員御承知のとおり、水道の経営基盤を強化し、将来にわたって持続可能な水道事業とするため、事実上県内の水道事業を統合するのが水道広域化であります。広域化や水道事業のリスクにつきましては、渇水対応や大規模災害対応などの危機管理体制の確立、施設整備事業費等の財源不足による水道料金の値上げ、各事業体の施設整備水準の格差、市民生活の利便性の低下などがあると認識しております。こうしたリスクを解消するため、広域化の有効性について項目ごとに御説明いたします。 まず、1つ目の渇水対応についてですが、本県は過去たびたびの渇水に悩まされてきました。こうした事案につきましても、広域化後において、広域水道施設整備計画に基づき、香川用水を中心とする行政区域を超えた地域間での効率的な水融通のために、県営浄水場から最寄りの浄水場及び配水池までの管路やポンプ施設などを整備します。また、渇水の際には、宝山湖に貯留される約300万トンの原水の活用と水道利用者皆様の節水の御協力により、約1カ月程度の給水量の確保が見込めることに加え、発電用水の融通により渇水時においても断水は回避できると考えております。 次に、2つ目の危機管理体制につきましては、企業団が設置される前に、危機管理マニュアルや緊急連絡体制を整備した上で、関係団体との連携を図るとともに、給水車の広域的利用、応援職員の確保が可能となり、応急給水や復旧体制が確立でき、広域化による統合効果が期待できます。 次に、3つ目の施設整備事業の財源不足による水道料金の値上げについてですが、広域化後は水道事業を受け継ぐ企業団が設置され、これ以降香川県広域水道事業体設立準備協議会の協議で策定した内部留保資金や企業債残高の統一基準であります財政運営の基本方針による財政規律を保ちつつ、老朽化施設の更新時期を定めた経年施設更新計画の実施や小規模浄水場の整備、統合を進めてまいります。それにより、水道料金シミュレーションでは、単独経営と比較して値上げ幅を圧縮できると試算されています。 次に、4つ目の事業体間の整備水準の格差につきましては、先ほど申し上げました経年施設更新計画の実施により、事業体ごとに経理する区分経理を終える平成39年度までには格差が縮まるものと考えております。 次に、5つ目、企業団発足時から2年後、県内は5つのブロック統括センターに窓口業務が集約されます。これに伴いまして、遠方に居住する住民にとりましては利便性が低下する課題が出てまいります。これにつきましては、水道料金のコンビニでの納付、水道の開閉栓手続の電話受け付けなど、利用者サービスの維持向上を図ります。 最後に、議員御案内の技術継承は事業運営の根幹となる人材の育成であり、今後の水道事業にとって重要な課題であると考えております。本市においては、日本水道協会の研修派遣による技術習得、また業務において先輩が後輩を指導する職場内研修などを通じて、設計及び監督管理、施設運転管理などこれまで育成に努めてきましたが、将来的には不安要因であると考えられます。経営体力のあるうちに、広域化により企業団での職員採用、育成することで技術の継承が図れるものと考えております。 次に、2点目のもし断水をしなければならない状況になれば、県下全てが被害を受けることになるのかについてお答えします。 渇水対応については冒頭で述べたとおりですので、ここで申し上げる議員御質問の断水をしなければならない状況につきましては、可能性としては非常に低いものでありますが、あえてイメージすれば、私どもが経験したことのないような未曽有の大規模災害が発生した場合が考えられます。万一このような事態となれば、現時点においてやはり相当の被害が発生すると予測されますので、施設が復旧するまでの間、市民生活への影響を最小限にとどめるため、全国の水道事業者等の応援による応急給水活動などにより、最低限の給水に努めることになると考えます。しかし、先ほども申しましたように、こうした大規模災害の発生は極めてまれな事例であると考えますが、広域化後において、経年施設の更新を計画的に進めることで被害が軽減できるものと考えております。 次に、3点目の水源地の維持についてどの程度確保ができているのかについてお答えします。 平成27年11月19日開催の第2回準備協議会で承認された広域水道施設整備概要図では、本市の丸亀市浄水場、清水浄水場、金倉浄水場、綾川浄水場、楠見池浄水場、飯野水源地、西坂元水源地、東小川水源地の8カ所ある本市浄水場などのうち、丸亀市浄水場、清水浄水場の2カ所の浄水場と、これに伴います水源がともに存続する計画でありました。その後、先月25日に開催された第5回準備協議会における施設整備計画では、飯野水源地を新たに残すこととなりました。これは、配水量を確保するために香川県中部浄水場や丸亀市浄水場の施設を増強する場合と比較して、安価であることに加え、水質がよく水量も安定しており、紫外線処理施設も新しいことが理由であります。これらの3カ所の浄水場などは広域化後も引き続き運転しますことから、水源も残ることとなります。 一方、整理、統合を予定している5カ所の浄水場などにつきましても、今後広域水道施設整備事業が進み、効率的な水運用が図られ、必要水量が確保できる見通しとなった後に順次整理、統合するもので、広域化後もしばらくの間は残るものであります。なお、水質が良好で安定的に取水できる水源については、予備の水源として残してまいりたいと考えております。したがいまして、広域化により浄水施設が整理、統合されました場合でも、水道の安定供給については支障ないものと考えております。 次に、4点目の区分経理の間とそれ以降の水道料金の決め方の違いについてお答えします。 区分経理期間における料金改定の判断につきましては、区分経理最終年度において旧事業体ごとに、貯金に当たる内部留保資金を料金収入の2分の1、企業債の残高については料金収入の3.5倍以内とする財政運営の基本方針を満たすよう、それぞれ旧事業体ごとの経営状況の判断により、必要に応じて料金改定を行うこととなっております。また、平成40年度以降は、財政運営の基本方針に従って、それまでの区分経理を廃止して一体経理となり、水道料金も統一される予定です。この場合におきましては、財政収支見通しの最終年度であります平成55年度には、内部留保資金の基準は変わりませんが、企業債残高を料金収入の3倍以内に抑制するなど、財政規律を保持した経営状況となるよう、給水収益や施設更新費用等の収支バランスを確認しながら、水道料金が設定される予定です。 なお、企業団発足後の水道料金の改定につきましては、企業団の構成団体の首長で構成される運営協議会において協議し、企業団議会の議決を経て決定されることとなっております。 以上、答弁といたします。 ○議長(小橋清信君) 都市整備部長 谷口信夫君。             〔都市整備部長(谷口信夫君)登壇〕 ◎都市整備部長(谷口信夫君) 26番横川議員の公園などについての御質問のうち、都市整備部に係ります御質問にお答えいたします。 まず最初に、公園などの設置についての1点目、南部地域に小さくてもよいから空き家、空き地の活用を視野に入れての公園を整備していく方針についてでございますが、現在本市には公園条例に基づき設置している都市公園などが57カ所、宅地開発により寄附を受けた子供の遊び場が100カ所、また土地所有者の承諾に基づく民有地の子供の遊び場が11カ所あり、合わせて168カ所の公園がございます。そのうち、国道11号より北には、都市公園、子供の遊び場は合わせて94カ所がある一方、国道11号より南の南部地域や綾歌、飯山地域においては74カ所と、面積の割には公園が少ない状況でございます。公園の整備方針につきましては、本年6月定例会でもお答えいたしましたが、候補地として地域活動の拠点であり、災害時における救援活動や復旧、復興活動の拠点となるコミュニティセンター周辺がまず考えられるところでございます。今回、議員より空き家、空き地の活用も視野に入れてはどうかという御提案もございましたが、コミュニティセンター周辺での公園計画にあわせ、空き家、空き地がある場合は、財政面についても考慮した上で候補地の一つとして検討してまいりたいと考えております。 次に、2点目の御質問、ため池を利用しての公園、ジョギングやウオーキングのできる水辺の活用についてお答えいたします。 現在本市には499カ所のため池があり、そのうち5カ所のため池において公園や遊歩道の整備がされております。その中でも、丸亀市総合運動公園内にある平池では、堤防を一周する遊歩道やあずまやが整備されており、近年の健康志向の高まりにより毎日多くの方々がウオーキングやジョギングなどで利用されております。しかしながら、ため池の堤防は本来の目的である農業用水の確保のため形状が決められており、別用途である公園や遊歩道として利用するには、まずは安全性を確保するための防護柵の整備などかなり多くの施設整備が必要となります。また、防護柵の設置は堤防の草刈りの際には支障になるなど、財政面からの検討のほか、管理者との調整も必要であると考えております。そうしたことから、ため池を利用した新たな施設整備を直ちに行うことは困難であると言わざるを得ませんが、地域のすぐれた自然に親しめ、心和ませることのできる空間として、地元の水利関係者とも連携して、活用方法を探ってまいりたいと考えております。 続きまして、丸亀市総合運動公園周辺の駐車場確保についての御質問にお答えいたします。 まず、1点目の丸亀市総合運動公園周辺での駐車可能台数でございますが、運動公園の周辺には公園利用者専用の駐車場はございませんが、公園内には常設駐車場で450台、仮設駐車場で1,750台、県立競技場の常設駐車場で300台、合わせて2,500台ほどの駐車が可能となっております。また、この駐車台数でございますが、通常利用においての必要台数は賄えておりますが、全国規模である香川丸亀国際ハーフマラソン大会や、好カードが組まれたサッカーの試合、また大きな大会が重なった場合などには駐車スペースが不足となり、その際には蓬莱町などの臨時駐車場からピストンバスを運行することなどで対応しております。 次に、2点目の今後の駐車場整備についてでございますが、本市では平成34年度を目標に、運動公園及び周辺で合計4,000台となる駐車場の整備を計画しておりました。しかしながら、議員御承知のように、運動公園内に誘致をしておりました新県立体育館が高松市のサンポートで建設されることとなりましたことから、今後の整備スケジュールや規模などを再度調整してまいりたいと考えております。 続きまして、3点目、公園内の空き地部分の駐車場化についてでございますが、議員御案内の体育館北側については、整備のあり方が明確に決まっていないことから現在は空き地となっております。また、その一部については香川丸亀国際ハーフマラソンのコースとなっており、舗装がされております。そこで、残りの部分も舗装して駐車場にしてはでございますが、空き地の整備方針が決まっていない現時点においては、常設の駐車場として固定化するのではなく、未舗装部分については駐車しやすいように整地し、ロープによる区画線の設置での駐車場整備を検討してまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ○議長(小橋清信君) 産業文化部長 矢野浩三君。             〔産業文化部長(矢野浩三君)登壇〕 ◎産業文化部長(矢野浩三君) これからの新たな観光戦略についての御質問にお答えいたします。 議員御承知のとおり、少子高齢化が進み、人口減少による税収の減少や、市民サービスの低下も避けて通れない今日において、各自治体では交流人口の増加や移住・定住促進などさまざまな施策を講じているところであります。こうした中、食、歴史文化など地域固有の資源を活用して観光振興を図っていくことは、交流人口の増加や高い経済効果を生み出し、今後本市が地方創生を図っていくために有効な手法の一つであると存じます。 そこで、本市では、これまで現存12天守の一つである丸亀城を中心に、歴史文化を活用した回遊型観光を推進してまいりました。また、より高い経済効果を生み出すため、丸亀発祥の御当地グルメ骨付鳥のブランド化に取り組むとともに、宿泊施設やタクシー会社との連携により、食を活用した滞在型観光の推進にも努めているところであります。これまでの主な活動といたしましては、骨付鳥味チップスや焼きうどんなど企業連携によるオリジナル商品の開発、ゆるキャラとり奉行骨付じゅうじゅうを活用した各種プロモーションなどを行ってまいりました。最近では、首都圏や七尾市、小浜市などの交流都市のほか、昨年結成した現存12天守同盟の福井県坂井市、青森県弘前市などでも骨付鳥の試食販売を含む観光物産展を開催し、直接魅力をお伝えすることで新たな観光客の誘客に努めております。 また、今年度は、インバウンド対策として高松空港直通便のある台湾人旅行客をターゲットに、団体旅行誘致に向けた台湾のエージェントとの商談会や、台湾で開催された世界美食展に出展し、骨付鳥をPRするなどの取り組みを実施いたしました。このような活動の成果もあり、国内各地のマスコミに骨付鳥や丸亀城が取り上げられ、また台湾でも現地情報誌で紹介されるなど、着実に本市の認知度向上につながっているものと存じます。 そこで、議員御質問の今後の取り組みにつきましては、インバウンドを見据えた国内外向けの観光戦略として、丸亀市文化観光大使である本広克行氏を総監督に迎え、骨付鳥をテーマに制作した5本のオムニバスショートムービー「HONETSUKIDORI」の多言語字幕版を制作し、動画サイトユーチューブで公開するほか、各種映画祭への出品も視野に、映像で本市の魅力を全世界に向けて情報発信してまいります。 また、外国人が魅力を感じるような食、人、景観など本市のさまざまな情報を、市民や観光客にインスタグラムなどの写真に特化したSNSに投稿していただき、それを多言語に翻訳して国内外へ発信するハッシュタグマルカメラ事業を、新たな地域資源の開発及び国内外の観光客の誘客のためのツールとして活用してまいりたいと存じます。このほか、台湾美食展出展をきっかけに、香川県出身者が経営する現地飲食店とも御縁ができたことから、台湾における本市のPR拠点として、同店内に骨付じゅうじゅうの顔出し看板や各種ポスター、パンフレットを配置した丸亀市観光PRコーナーを開設し、骨付鳥のメニュー化などの事業展開にも取り組んでまいります。 いずれにいたしましても、これらの取り組みの効果を最大限に発揮していくためには、観光産業に特化するだけではなく、第1次産業から第3次産業までが一体となって施策を進めていくことが肝要であり、丸亀版DMOの設立も視野に、各種団体、民間企業、農業者などとも連携し、交流人口の増加による力強いまちづくりを進めてまいりますので、御理解賜りますようお願い申し上げ、以上答弁といたします。 ○議長(小橋清信君) 理事者の答弁は終わりました。 横川議員、再質問はありますか。 ◆26番(横川重行君) はい。 ○議長(小橋清信君) 会議の途中ではありますが、ここでしばらく休憩いたします。 再開は午後1時を予定いたしておきます。               〔午前11時59分 休憩〕             ───────────────               〔午後1時00分 再開〕 ○副議長(松永恭二君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 一般質問を続行いたします。 ◆26番(横川重行君) 議長、26番。 ○副議長(松永恭二君) 26番 横川重行君。             〔26番(横川重行君)登壇〕 ◆26番(横川重行君) 再質問を行います。 まず、市庁舎でありますけれども、市民からはいろいろな形で要望が出てるというのはこれまた事実でありますけれども、特に体の不自由な方等についてはバリアフリー、これはもう当然のことだろうと思いますけれども、その中身においても、ことしあった選挙においても不在者投票というのは2階でやるんですね。やっぱり、1階でそういうのをできるように、できる限り市民が多く活用するところについては1階のフロアにお願いしたい、これは切なる思いですからよろしくお願いしたいと思います。これは要望にかえておきますので。 それから、再質問については、児童・生徒の体験学習についてでありますけれども、今丸亀市で生まれ育った子供が高校生ぐらいまで地元で生活をしている。問題なのは、教育長、大学生からの対応なんですよね。将来丸亀市に定住していくという考え方からいけば、基本的に昨年度の香川県の統計からいけば8,200人ほど18歳の子供がいるわけですが、そのうち4,422名、これが専門学校も含めて大学に行ってるわけですよね。そのうち82.3%、3,638人が県外の大学に進んでいると。県外の大学に進んで、その後は県外の企業に就職しているというのが79%です。県内の大学に入学しておる方、これが昨年は592名ですね。県内に就職したのが467名、これも偶然に79%が県内の企業に就職していると。つまり、8割近い方が県外の大学等に進んだときには県外へ就職、そして県内で大学を求めた学生たちについては県内に8割が就職している、このような状況ですね。したがって、今丸亀で育った子供が9割から県外に流れていると。つまり、丸亀で育てた子供が県外へシステム的に流れるというところに危機感を持っていただきたいんですね。そういう面からすると、小さいときから丸亀により親しんでいくということについては、丸亀にどのような産業、あるいは企業があって、そして将来的に自分が働きたいところ、これは何かというところまで学習の機会を広めていただきたいわけですね。 私も、幼稚園とか保育所の修了式に行きます。お菓子屋になりたいとか、野球あるいはサッカー選手になりたい、あるいは警察官、自衛官、そして消防職員になりたい、こういったことをよく聞くわけですね。しかしながら、これが中学校ぐらいまでになるとだんだんだんだん変わってくるわけですね。だから、そういう面からして、小学校、中学校のあたりから自分の将来の職業はどのようにあるべきかというのを決めておる子供は少ないだろうとは思いますけれども、地元の産業や企業の魅力をそのとき十分に知っているかいないかということが問題になるだろうと思うんですね。そういった点からいきますと、県外の大学へ行くのを阻止するだけじゃなくして、今ある県内の大学の学部なり、魅力ある大学の状況に改善していく。丸亀市内にもありますけれども、そういう工夫も必要でしょう。企業の雇用の確保をいただく面では、企業の協力も必要でしょう。しかしながら、学校でできることは学校でやっていく、このようなことが求められますので、将来的な定住という意味合いも含めて大変重要な教育だと認識しておりますので、この点について再度御答弁をお願いしたい。 2点目については、トイレの問題であります。 先ほどるる申し上げましたけれども、部長あるいは教育長等は、学校においてどれだけの現状を把握しているかというのが一つのポイントになってくるだろうと思うんですね。私の知る限り、全ての学校を回ったわけじゃないですけれども、特に古い学校においてはにおいの問題もあるわけですね。午前中は1度はトイレに行っても、午後からはもう家へ帰ってトイレに行くんだということで、さまざまな面で身体に影響を来している、そういうことも報告を受けております。あるいは、洋式、和式の関係ですよね。この間、建設関係の人にお伺いすると、最近の新しい家では和式を設置するトイレはほとんどないと。つまり、家庭では洋式なんですよね。学校はまだまだおくれてますよね。図書館や美術館もそうですけれども、美術館は1個しかないですよね。だから、多目的トイレも少ないし、洋式トイレもまだまだ、いわば世間の中でいう仕様のトイレには間に合っていない。そういう面が多々指摘されているわけでありますので、授業に勉強に支障を来さないという意味合いでは、予算をきちっととって計画的に取り組んでいく、これが求められるだろうと思いますので、再度その点、部長、御答弁お願いしたいと思います。 それから、駐車場の問題等々も出ておりますけれども、今回香川県の体育館は残念ながらというのがありますけれども、県陸を誘致するときに、その近隣のアクセス道の整備と駐車場の確保というのは県とお約束できてるわけですから、そういう面もきっちり取り扱い、守っていきながら、今度は武道館という話も将来的にあるわけですから、その辺の整備等も十分やっていただきたいな、これも要望にしておきますのでよろしくお願いします。 以上、答弁お願いします。 ○副議長(松永恭二君) ただいまの再質問に対し、理事者の答弁を求めます。 教育長 金丸眞明君。             〔教育長(金丸眞明君)登壇〕 ◎教育長(金丸眞明君) ただいまの再質問、子供たちが地域に残り、地域でまた仕事をしていく、そういうふうな子供たちを育てていくということについての再質問にお答えいたします。 今、子供たちが育つ社会環境は本当に大きく変化しています。将来への夢や希望を持ちにくい社会になってきていると思います。また、子供たちの中の課題として、人間関係をうまく築けないとか自己肯定感を持ちにくい、あるいは精神的、社会的側面が未発達である、おくれがちであるというような課題もあります。そのような状況の中で、子供たちが自分の将来に希望を持って将来を切り開いていく、そういうような力、態度を養うということが非常に重要なことであると思います。 その中で、学校教育における職場体験学習、これは中学校においてはずっと行ってきております。地域の事業所、学校によって事業所の数はそれぞれですが、70前後とか100近い事業所に子供たちが自分からアプローチして、そこでその事業所の方たちとお話をして、自分の職場体験の日程とか内容について話し合って決めていくというような中で実際にまた入っていく、そういうような取り組みは中学校ではずっとなされていますし、今小学校でも最近、先ほど御紹介しましたように、地域へ出かけて地域の方々と触れ合う中での自分の将来について考えるような取り組みがなされていってます。そのような力、態度を養うということが今学校教育でも非常に重要な課題だと思っております。学ぶこと、それから働くこと、そういったことを、地域のさまざまな方々との触れ合いの中で感動体験をもとに子供が自分の中にそれを獲得していく。そういったことは、今幼稚園でも地域に出かけて、地域の方々と挨拶をしたりとかそういった取り組みもなされていますし、小学校では、先ほど申し上げましたように進路選択の基盤となることであると思っています。中学校では、もっと現実的に進路選択そのものへとつながっていくことです。 このような、キャリア教育と申しますが、そのような中で子供につけたい力が3つあります。1つは、人間関係能力です。人とつながる力です。もう一つ、2つ目は自己理解です。自分が何をしたいのか、自分がどんなことができるのか、そういったことを考え知っていく、3つ目は課題対応力です。職場体験等を通してさまざまな課題を見つけて、それを解決していこうという力や態度です。先ほどから申し上げておりますのは、地域を通して学ぶ中では、1番、2番とともに課題対応力を特に中学生に育てていくことは非常に重要であると思っています。地域に出かけ、地域の中で職場体験することを通しながら、地域の課題を考え、それを自分の将来と結びつけながら将来の職業選択ということについて考える、そのような取り組みを継続的にしていくことが重要であると今そのように捉えております。そのような幼稚園段階から中学校までを通して、地域の中で子供たちが地域の大人の魅力を知り、地域の事業所、さまざまな職業、仕事があることを知り、そのことへの愛着であるとか、そのことへの感動体験を積み上げていくことによって、また高校へ入って大学へ入っても、そのような基本的な態度が生き続けていくような教育をすることが必要であると思います。子供たちが地域に出かけて地域の大人と触れ合う、その中で子供たち自身が自分の生き方を考えていく、そのような機会をこれからも引き続き重要視して取り組んでまいりたいと思っています。 以上、答弁といたします。 ○副議長(松永恭二君) 教育部長 竹本忠司君。             〔教育部長(竹本忠司君)登壇〕 ◎教育部長(竹本忠司君) 議員から学校のトイレについての再質問をいただきました。 学校現場を確認した上での改修や洋式化を進めるべきとの御提言をいただきました。議員御指摘のとおり、建築年度の古い校舎等での学校トイレについては、におい等の発生について問題の御指摘をいただいております。そういう場合には原因の解消に努めているところでございますが、今後とも緊急性の高いものから計画的に改修してまいりたいと考えております。また、構造的に大規模な改修が必要となる場合もございますので、老朽トイレの改修を含む改築や改修計画を計画的に進めてまいります。 以上、答弁といたします。 ○副議長(松永恭二君) 理事者の答弁は終わりました。 以上で26番議員の発言は終わります。 ここで理事者の入れかえのため、休憩いたします。               〔午後1時14分 休憩〕             ───────────────               〔午後1時15分 再開〕 ○副議長(松永恭二君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 一般質問を続行いたします。 20番 三谷節三君。             〔20番(三谷節三君)登壇〕 ◆20番(三谷節三君) 私は2点について御質問させていただきます。 初めに、介護保険制度の改定に関連しての質問、それから丸亀城石垣の耐震化についての御質問でございます。よろしくお願いします。 まず初めに、介護保険法の改正によりまして、平成29年4月から、要支援者1、2の訪問介護、それから通所介護につきましては丸亀市の地域支援事業に移ることになります。これまでは全国一律だったサービスの内容や料金、それからサービス提供の主体等は丸亀市が決定する、丸亀市の裁量によることになります。丸亀市の介護保険事業では、地域の実情に合った効果的、効率的な事業として、介護予防、生活支援サービス事業、一般介護予防事業とともに総合事業として取り組むことになりました。これまで丸亀市の実情に合った多様なサービスの実施のために基盤整備の準備に取り組んでこられたと思いますが、平成29年4月からの実施に向けて何点かの質問をしたいと思います。 まず、丸亀市の多様なニーズに対応しての取り組みに対して、国や県のしんしゃくはないのか、それから財源は今までどおり、現行どおりでということですか、お尋ねしたいと思います。 それから、介護サービス事業者以外のボランティアなどの住民などによる多様なサービスの基盤整備の現状とこれからの方向性について。 次に、市町村の裁量によることとなるために、自治体間での格差、格差というと大げさでございますけれども、サービスの内容や料金について差が出てこないかと。特にお願いしたいのは、定住自立圏内での差がないような取り組みをお願いしたいと思っています。 それから、既に特別養護老人ホームへの入所は要介護3以上と限定されています。このことによって、丸亀市内の施設への入所希望者の待機状況、ふえていると思いますけれども、どのような状態だろうか。この影響によって、在宅介護の介護者の負担が大きくなろうと予想されますけれども、この要介護、要支援者の介護者への心身、それから精神的な負担の軽減についてはどのようになっているかお尋ねしたいと思います。 以上が介護保険に関連しての質問です。 それから次には、丸亀城の石垣の耐震化についてお尋ねします。 9月の予算決算特別委員会で、タブレット用のアプリケーション導入ということで城内案内を見せていただきました。歩きながらのことで十分な観察はしていませんけれども、既に積み直しの計画があるひつじさる方向の石垣、それからかなり膨らみが見える乾面の石垣など、詳細な調査をすればこのほかにも相当な数の修復の必要な箇所があるのでないかと予想されます。どの程度の地震で崩壊するか、崩壊によって人への災害も予測しておく必要があろうかと思います。計画的に積み直すという常套的なやり方でなく、崩れる前に補強、耐震化ができないかお尋ねしたいと思います。現状のまま補強できれば、一度これを取り壊してまた積み直すというよりは、短期的に経済的にもまた安く効率的に長寿命化ができるのではないかと思います。もちろん、文化的な価値が損なわれないようにするのは当然のことでございます。 積み直す工事にはもちろん、崩れていない石積みの補強についても、文化財的な価値を失うことなく、長期的に地震から守れる工法があると聞いております。熊本城石垣の修復につきましても取り入れられるというようなことを聞いておりますが、考えをお尋ねしたいと思います。 以上、2点質問をします。よろしくお願いします。 ○副議長(松永恭二君) ただいまの一般質問に対し、理事者の答弁を求めます。 市長 梶 正治君。             〔市長(梶 正治君)登壇〕 ◎市長(梶正治君) 20番三谷議員の介護保険制度の改定に関連しての御質問のうち、介護サービス事業者以外の住民などによる多様なサービスの基盤整備の状況と、これからの方向についてお答えいたします。 まず、本市のサービスの基盤整備の現状ですが、現在社会福祉協議会と共同で各コミュニティにお邪魔して、住民相互の体制づくりのための住民座談会を開催しております。これは、平成26年度から平成27年度にかけて実施いたしましたふくし井戸端会議で出された地域の生活課題を、地域の力で解決するための第一歩と考えております。現在実施している座談会は、介護保険を切り口に生活支援体制整備事業として取り組んでおりますが、少子高齢化社会の中、高齢者のみならず、障害者や子育て世代などあらゆる生活に支援を必要とする人々が安心して生活できるためには、地域全体で支え合う仕組みづくりが大変重要になってきております。 今後は、この互助の体制整備が一つでも多くのコミュニティや地域で実現できるよう、社会福祉協議会や関係団体とも協力して、地域住民の皆様に十分説明し、御理解を賜りたいと存じますので、御協力よろしくお願い申し上げます。 他の質問については、部長より答弁をさせます。 ○副議長(松永恭二君) 健康福祉部長 窪田純子君。             〔健康福祉部長(窪田純子君)登壇〕 ◎健康福祉部長(窪田純子君) 20番三谷議員の介護保険制度に関連しての御質問のうち、まず初めに、多様なニーズに対応しての取り組みに対して国や県のしんしゃくはないのか、財源は現行どおりかの御質問についてお答えいたします。 議員御案内のとおり、本市におきましても、平成29年4月から介護予防の訪問介護と通所介護は、給付から新しい総合事業へ移行いたします。現在も、混乱を招くことなく移行できるように慎重に作業を進めているところでございます。今回の移行に関しましては、国や県からは、全国的に先行実施している自治体の成功事例の紹介や研修会の実施等でサポートいただいております。また、予算に関しましては、通常は高齢者の伸び率を上乗せできる仕組みとなっておりますが、移行年度に限っては、前年度の決算値をもとにそれとは別に10%の上乗せができるようになっております。なお、総合事業への移行後の財源構成に関しましては、市の持ち出し分は現行の給付と同率の12.5%となっております。 次に、地域支援事業に移行することで自治体間格差は出ないのかとの御質問でございますが、議員御承知のとおり、介護サービス利用に関しましては行政区域を超えての利用が多くございます。本市の市民がほかの市町の介護サービスを利用している場合もありますし、またその逆もあります。同じ事業所で同じサービスを利用しているにもかかわらず、住んでいる市町の設定により利用料金が違うのでは不公平が生じると思われます。現在のところ、県内どの自治体も、現行相当サービスについては移行前のサービス単価をそのまま設定しており、本市でも同様な単価設定を予定しておりますので格差は生じないものと考えております。ただし、現行の介護サービス以外で提供できるサービスにつきましては、各市町の地域差もあり、導入が進むところとおくれるところ、また利用単価にも差は出てくるものと思われますことから、本市でも近隣市町の動向を注視しながら整備を進めてまいりたいと考えております。 続いて、特別養護老人ホームへの入所が要介護3以上に限定をされたが、このことにより施設への入所希望者の待機状況はどうなのかの御質問についてお答えいたします。 議員御案内のとおり、昨年の介護保険法の改正により、平成27年4月1日以降、新たに特別養護老人ホームに入所できる方は、原則要介護3以上の認定者に限定されております。この改正の目的は、特別養護老人ホームをより必要性の高い方が入所しやすくなるよう、居宅での生活が困難である中・重度の要介護者を支える施設としての機能に重点化を図るためでございます。法改正前までは、入所の該当であった要介護1、要介護2の方は、認知症で日常生活に支障を来すなどやむを得ない事情がある場合を除き、改正後は入所対象とならないため、改正後の待機者は改正前と比較し減少するのではないかと予測しておりましたが、改正前と大きな変動はない状況です。一方、法改正前後で要介護3以上の認定者数の大きな増加は見られていない状況でございます。 このことから、待機者数に変化のない要因といたしましては、改正前に申し込みをされている方は、現在の介護度によらず継続して入所待機していると考えられます。特別養護老人ホームへの入所につきましては、入所が本当に必要な方の状況把握に努めるとともに、今後の施設整備の必要性も踏まえ、平成30年度からの次期介護保険事業計画の策定過程の中で検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。 最後に、介護者への心身、精神的な負担の軽減対策についてでございますが、地域包括支援センターでは、保健師、主任介護支援専門員、社会福祉士、介護支援専門員の多職種がチームとなり高齢者の相談をお受けしておりますが、高齢者を取り巻く御家族の相談にも応じ、心身両面から支援しているところでございます。また、市内7カ所に設置しておりますブランチにおきまして、年に2回介護教室を実施しております。ここでは、介護のコツやケアの仕方について説明をしたり、同時に介護の相談会や介護者同士の交流会もあわせて実施しております。また、特に最近増加傾向にあります認知症高齢者を介護されている御家族様には、市内12カ所で毎月1回開催している認知症カフェを御利用いただくことで、同じ思いを抱いている介護者同士の交流が図れると同時に、同席している専門職が認知症に関する専門相談を受け付けておりますので、負担軽減につながるものと考えております。 今後とも、介護を必要とされている高齢者本人や介護をされている御家族様本位の支援を継続して実施してまいりますので、議員各位におかれましても引き続き格別の御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げ、答弁とさせていただきます。 ○副議長(松永恭二君) 教育部長 竹本忠司君。             〔教育部長(竹本忠司君)登壇〕 ◎教育部長(竹本忠司君) 20番三谷議員の御質問のうち、丸亀城石垣の耐震化についてお答えいたします。 築城の際に高石垣が用いられるようになったのは1579年築城の織田信長の安土城からと言われており、それ以後石垣を用いた城が数多く築かれるようになりました。1596年に畿内で起きた慶長の大地震では、豊臣秀吉の居城である伏見城では多くの石垣が崩れましたが、このとき野面積みなど、積み方によって崩れていない石垣があることがわかり、以後地震の際にも崩れない積み方が行われるようになったと言われています。また、1605年ころには、両方向から力がかかる石垣の角について、長方形の石を両面から交互に緻密に積み上げていく算木積みという強固な積み方が完成したと言われており、これにより高く美しい勾配の石垣が築かれるようになりました。丸亀城は、1643年から山崎家治公によって再築され、山崎氏や京極氏によって整備された城であります。城郭、石垣としては最高の技術で積まれた石垣です。高い強度があり、耐震性について考慮されていると考えられます。 議員御質問のどの程度の地震で崩壊するかでございますが、その予測は大変困難ですが、今後予想される南海トラフ地震のような大規模な地震が発生した場合には、毀損が進行している石垣は崩落するおそれがあります。石垣の修復予定箇所は、平成8年度策定の史跡丸亀城跡保存整備基本計画では9カ所ございました。これまでに5カ所の整備を終えていますが、議員御指摘のとおり、最近の石垣調査では新たに毀損している箇所も見られます。このため、崩れる前にできる補強、耐震化対策といたしましては、現在行われている事例として、石垣のすき間が大きいところに間詰め石を詰める方法があり、甲府城や姫路城など多くの城で施工されています。また、江戸時代から行われている事例として、石垣の前面に石垣を築いて押さえる幅木石垣という手法があり、丸亀城でもこの手法がとられているところがあります。そのほか、危険箇所の崩落防止のため、応急措置として大型土のうを石垣前面に置き、石垣を保護する場合もありますが、石垣の景観を損なうおそれもあり、文化庁の許可のもと慎重に行う必要があります。 議員御案内の復旧工事予定の熊本城では、石垣の改修時にぐり石に地盤補強ネットを敷く方法や、石垣のすき間に鉄筋を差し込む方法が提言されていますが、これらの方法については文化財としてふさわしい修復方法であるのか、どこまで有効であるのかなどについて、議論の上、進められるものと思われます。 いずれにいたしましても、今回の熊本地震によってこれまでの修理方法について見直される可能性は十分考えられます。本市におきましても、今後情報収集に努め、従来の復元手法だけでなく経費面も考慮して、石垣が崩れにくい対策や維持管理の方法を探り、後世へ丸亀城を守り、伝えていきたいと考えています。 以上、答弁といたします。 ○副議長(松永恭二君) 理事者の答弁は終わりました。 再質問はありませんか。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(松永恭二君) 以上で20番議員の発言は終わりました。 ここで10分間程度休憩いたします。               〔午後1時34分 休憩〕             ───────────────               〔午後1時45分 再開〕 ○副議長(松永恭二君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 一般質問を続行いたします。 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) ただいまから大綱3点について一般質問を行います。 初めは、不成立に終わった新県立体育館の誘致についてであります。 新県立体育館の丸亀総合運動公園への誘致につきましては、県民とアスリートが誇り、安心できる環境を目指してのキャッチフレーズのもと、中西讃自治体の御支援も得て誘致活動を展開してまいりましたが、多くの期待に反し、高松市のサンポート高松に建設する方向で進めるとの報道がなされました。県議会での代表質問の答弁に当たった西原教育長の説明によると、建設地の条件として、県民に親しまれ、頻繁に利活用がされ続けるには誰もが行きやすい場所にあることが重要と強調し、サンポートが最有力となった理由として、JR高松駅や高松港に隣接していることなどを上げたとのことであります。この記事を見て、私はすぐさま本市が誘致運動に用いた資料に目を通し、本市総合運動公園への誘致のメリットについて文面の確認をいたしました。その結果、6つのメリットのいずれもがサンポート高松にまさるとも劣らない好条件となっておりました。 一例を挙げますと、西原教育長の答弁中の選定理由で最も強調された県民に親しまれ、頻繁に利活用され続けるには、誰もが行きやすい場所にあることが重要ということについては、JR高松駅や高松港を根拠としているものでありまして、現実的には全県的な最大の移動手段は車を活用した道路網であることは衆目の一致するところであります。しかし、教育長答弁では道路条件に一切触れておりません。いわんや津波や高潮の心配がない内陸で、災害拠点機能を有し、香川県県立陸上競技場Pikaraスタジアムを初めとする競技施設の集積、JR丸亀駅とのアクセス対応と4,000台の大駐車場整備、そして何よりも国道11号を中心として放射状に延びる道路網は、誘致の目玉とした県内随一のアクセス環境と、まさに非のつけようのないすぐれた条件にあると思慮をしておりましただけに、このたびの結果は残念のきわみであります。 そこで、市長にお尋ねいたします。 不成立に終わった理由と背景並びに反省点を明らかにしていただきたい。 ○副議長(松永恭二君) ただいまの一般質問に対し、理事者の答弁を求めます。 市長 梶 正治君。             〔市長(梶 正治君)登壇〕 ◎市長(梶正治君) 2番真鍋議員の御質問の不成立に終わった新県立体育館の誘致に関し、不成立に終わった理由と背景、反省点についてお答えいたします。 現在の県立体育館は平成26年9月に閉館いたしましたが、昨年6月の香川県議会におきまして、平成34年に四国地区で開催予定の全国高校総体の会場として使用できるよう新しい県立体育館の整備を進める方針が表明されました。これを受け、本市はいち早く、善通寺市、観音寺市、三豊市、琴平町、多度津町、まんのう町、宇多津町の中西讃に位置する3市4町の自治体と協議を進め、ぜひとも中西讃地域に新県立体育館を建設していただけるよう、昨年9月に香川県知事を初め教育長、議長に要望させていただきました。同様の動きが高松市や坂出市でも展開され、誘致要望が熱を帯びる中、本市はその後も中西讃地域の意見集約を進め、アクセス環境や競技施設の集積状況、スポーツツーリズムの推進、災害時における防災拠点機能といった利点に加え、県内の均衡ある発展が期待できることからも、建設候補地を丸亀総合運動公園に一本化し、改めて本年5月、香川県に誘致の提案書を提出いたしました。その後、丸亀市体育協会が発起人となり、関係団体を初め、近隣自治体の方も含め、実に1万8,367名の皆様から非常に心強い賛同の署名をいただきました。この場をおかりして、御賛同いただいた皆様に厚く御礼を申し上げます。 このような状況のもと、本市を含む中西讃4市4町といたしましては、丸亀市運動公園や新県立体育館を誘致していただけるものと大きな期待を寄せておりましたが、先日開催された11月定例県議会におきまして、県教育長よりサンポート高松を建設候補地とする旨が明らかにされました。候補地決定に際し、県教委は新県立体育館整備検討委員会を設置し、整備の基本的な考え方をまとめるとともに、他県の事例などを参考に検討をされたものとお聞きしておりますが、候補地決定の理由は先ほど議員に御紹介いただいたとおりであり、それ以上の理由につきましては、経緯が公表されてない以上、図りかねるところでございます。 ところで、反省点についてでございますが、本市としましては、考え得るあらゆる方策を駆使したところで、中西讃地域に新県立体育館を誘致することがかなわなかったことはじくじたる思いであります。一方で、一連の経過におきましては、県内の均衡ある発展に向け、近隣自治体との連携や一体感がさらに強められただけでなく、本市におきましても候補地選定に際し、庁内のさまざまな部署が協調し、多くの職員が研さんを深め、最高の提案書を導き出した過程は、職員にとっても大きな財産になっているものと確信いたしております。 いずれにしましても、新県立体育館に関しましては、報道でも広く取り上げていただきましたことから県民の皆様の関心も高く、一石を投じた価値は十分にあったと自負しております。スポーツの振興に関しては、本市のみならず、それぞれの自治体が有する観光や産業などの資源も生かしながら、調和のとれた発展につなげていくことも重要な視点であります。 そこで、次の県有施設整備の際には中西讃地域に建設いただきますよう、引き続き香川県に対して要望を行ってまいる所存であります。 以上、答弁といたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) 市長、県とは今後においても新たに同様な事業上のかかわりが生じてまいりますが、二度とこのたびのような轍を踏まないように、しっかりと検証、分析を行い、早急に今後に向けた対策を講じていただきたいと思います。 次に、市長は申すまでもなく丸亀の顔であり、また全体の指導者、牽引者でもあります。 そこで、お尋ねです。 市長は、丸亀市の威信と名誉をかけたトップセールスをどのように展開されたかお尋ねいたします。 ○副議長(松永恭二君) 市長 梶 正治君。             〔市長(梶 正治君)登壇〕 ◎市長(梶正治君) 市長のトップセールスをどのように展開したかについてお答えいたします。 先ほど申し上げましたとおり、今回の誘致に関しましては、県内の均衡ある発展の見地からも、市議会からも御意見を賜りつつ、丸亀市単独ではなく中西讃地域が一致団結して誘致に取り組むことが得策であると判断し、中西讃地域の各首長及び議長の皆様に御協力を依頼いたしました。その結果、中西讃地域の首長及び議長の皆様には快く御理解をいただき、その後共同誘致という形で昨年9月29日、私みずから先頭に立ち、中西讃地域の各首長及び議長の皆様ともども県知事及び県教育長並びに県議会議長に対して要望書を提出したところです。その後、中西讃地域の中でも丸亀総合運動公園が最適であるという判断に至り、本年5月9日には、再度県知事及び県教育長並びに県議会に対して丸亀総合運動公園内への誘致提案書を手渡した次第です。 以上、答弁といたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) 今、淡々と述べていただきました。 市長、私たちはどうしても事を成就させなければならないというような、ここ一番というときにはその物事に向かって気持ちが燃え立つという姿勢をあらわします。今の御答弁からは、到底その光景をうかがい知ることはできません。サンポート高松への選定は必然の結果としか思えません。非常に残念であります。 時間の関係で次の質問に移ります。 県中西讃自治体、地元関係者に対する今後の対応について、あわせて大々的な署名活動を展開し、呼応された市民の皆様への対応をどのようにお考えかお聞かせいただきたいと思います。 ○副議長(松永恭二君) 市長 梶 正治君。             〔市長(梶 正治君)登壇〕 ◎市長(梶正治君) 県中西讃自治体、地元関係者に対する今後の対応等についてお答えいたします。 県中西讃自治体、地元関係者に対する今後の対応につきましては、11月28日、サンポート高松への建設の方向性が県議会で表明された後、直ちに御協力をいただいた各首長及び議長の皆様にはまず一報を入れ、中讃広域1市3町の自治体にはその日の午後、そして観音寺市、三豊市、宇多津町には翌日に、本来であれば私がお伺いしなければならないところではございますが、公務のため議長及び副市長が訪問し、これまでの御協力に対しお礼を申し上げたところです。私自身におきましても、今後関係各市町の方々にお会いした際にはお礼を申し上げる所存でございます。 また、署名活動を展開していただいた関係団体や市民の皆様に対しても、代表者の皆様に御報告申し上げますとともに、これまでの御協力に対しましてお礼を申し上げているところでございます。また、市のホームページにおきましても、これまでの御支援、御協力に対して感謝の意を表し、お礼の言葉を掲載しております。今回の要望活動を通じ、丸亀市民のスポーツに対する情熱を強く感じますとともに、改めてスポーツがもたらす夢や希望の重要性、そしてスポーツが持つ可能性を強く実感いたしました。 今後とも、スポーツというコンテンツを通じた地域の活性化に取り組んでいきたいと考えておりますので、議員皆様の御支援、御協力をよろしくお願い申し上げ、答弁といたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) 今、市長からそれぞれ御答弁がございました。 その中で、特に中西讃自治体の御支援をいただいたところへのお礼ですね。それから、今回願いむなしく高松市に建設予定地が決まったと。このことについての当市としての努力の足りなかった部分について、これを含めてお礼とおわびに行かれたわけですね。今、市長からの御説明では、公務のために議長と同行していくことができなかったということで、副市長がその任に当たられたということですね。特に、私が今答弁をお聞きする中で、公務のために市長が同行することができなかった、その後が大事なんですよね。関係する自治体の長には、お会いした際に申し上げると。これは、お会いした際というよりは、こちらからもう一度足を運ぶべきでないかと思いますよね。 今から県有の施設あたりも、同じ高松市にございます武道場、これが築後55年の経過を見てるわけですね。どちらかといえば、この改築あるいは移転新築というふうなこと、これにも支障が出るということですね。このあたりにつながっていくようなことを今回きちんとしておかなければ、丸亀市の誠意という、あるいは姿勢という、先ほども申し上げましたけれども、物事に向かって気持ちが燃え立つ、奮い立つというような、そういった姿勢をしっかり示して、その上で丸亀としてはこれだけの受け皿をしてますよということを強調するべきなんですよね。けれども、残念ながらこのことについては多くの期待を結果的に裏切ったということになります。したがって、もう一度、今私が申し上げましたことを踏まえてのところで御答弁をいただきたいと思います。 ○副議長(松永恭二君) 市長 梶 正治君。             〔市長(梶 正治君)登壇〕 ◎市長(梶正治君) ただいま真鍋議員から御指摘をいただきました点につきましては、私自身深く反省をいたしております。過ちを謝るには遅いということはないと思いますので、私自身改めてそれぞれの首長様方に御礼、また今後の御協力の依頼にお伺いいたしたいと思います。 つけ加えますが、既にお会いしてもちろんお話をさせていただいた首長もいらっしゃいます。そういった方も含めて、改めて御訪問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) 過ちで改むるにはばかることなしですね。今言われたことですね。これを肝に銘じていただきたいと思います。 続いて、大綱2点目、丸亀市飯山総合保健福祉センター入浴施設のよりよき運営についてであります。 丸亀市飯山総合保健福祉センターは、健康な生活と充実した人生を送るため、地域に密着した健康づくり、高齢者の健康づくりの拠点として設置した施設で、全館バリアフリーに配慮したつくりとなっており、誰もが安心して気軽に利用できる施設として多くの市民に親しまれております。この施設は、設置当初から高齢者の健康づくりや交流、憩いの場として、また母子保健福祉の拠点として、さらには機能訓練や運動指導による体力の維持向上の場として大いに利活用され、健康、保健、福祉等々での多大の成果を上げるとともに、副次的効果として医療費支出の抑制にもつながリ、財政の健全化にも大いに寄与してきたものと思われます。 しかしながら、設置後10年余を経過したところから、老人健康施設として設置している入浴施設、風呂の経年劣化による修繕料が急増しており、加えて使用料はここ5年で半減するという設置管理者にとって極めて厳しい状況となりました。そうした状況下で、本年度はこうした実績に追い打ちをかけるように、高温多湿の環境に耐え切れなくなった浴室天井の劣化による改修が余儀なくされ、予算額2,340万円を計上し、改修工事を実施したところであります。また、あわせて相次ぐ修繕による費用の増嵩と使用料収入の減少に対処するため、新年度からの使用料の値上げにより、受益者の御負担を追加させていただくという議決行為も整え、去る11月7日より再び利用に供されているところであります。 しかしながら、ここに来て利用者や周囲の市民から、使用料の値上げに対し異論を呈する声が多く発せられるようになりました。このことは、市長を初めとする理事者が、議会に対する合理的な説明と、市民の皆様に適正な説明責任を果たし、理解を得るという一連の必須行為とルールを逸脱するという、換言すれば議会との信頼関係を崩すことになります。 そこで、以下数点にわたりお尋ねいたします。 1点目、このたびの浴室天井の改修工事は多額の予算を投入することとなりましたが、このことはファシリティーマネジメント、長寿命化の一環で、今後も入浴施設を廃止することなく存続するための手段と理解してよろしいか、お尋ねいたします。 続きまして、2点目ですが、相次ぐ修繕と使用料の減少で一部で風呂の廃止論もありましたが、今後さらに経年劣化が進み、漏水等を含め施設改修の必要性を生じた場合の対応について。 以上、2点について御所見を伺います。 ○副議長(松永恭二君) 健康福祉部長 窪田純子君。             〔健康福祉部長(窪田純子君)登壇〕 ◎健康福祉部長(窪田純子君) 2番真鍋議員の丸亀市飯山総合保健福祉センター入浴施設について、このたびの浴室天井の改修工事は今後も廃止することなく存続するための手段と理解してよいかとの御質問でございますが、議員御案内のとおり、飯山総合保健福祉センターの老人健康施設は、平成12年3月に高齢者の健康づくりの拠点として竣工され、比較的閉じこもりがちになる高齢者の憩いの場として活用していただき、元気な市民をふやすことを目的に、満60歳以上の方を対象に運営してまいりました。このたびの経年劣化による浴室天井の改修工事は、議員御案内のとおり、今後もこの施設を廃止することなく存続するための手段であり、長寿命化の一環でもあります。今後も、本施設の設置目的であります市民の健康の増進及び福祉の向上を図るため、できるだけ存続してまいりたいと考えております。 次に、さらに経年劣化が進み、漏水等を含め施設改修の必要性が生じた場合の対応についてでございますが、先ほども申しましたように、さらに今後も経年劣化が進み、施設改修の必要性が生じた場合も、できる限り存続させていきたいと考えております。しかしながら、施設自体の大幅な改修や大規模修繕という多大な市費の負担が必要となる場合には、多様化する市民ニーズや民間における類似のサービス等も踏まえ、本施設の将来的なあり方等を議論する必要が生じてくる場合もあると考えております。いずれにいたしましても、現段階におきましては、施設の設置目的を踏まえ、今後も本施設を存続していきたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) ありがとうございました。長寿命化を念頭に、今後も設置目的に沿って運営管理をしていくという積極姿勢をお示しいただきました。 さらなる施設改修の必要性が生じた場合、このたびと同じような形で使用料の増額を行うつもりか否か、御所見を伺います。 ○副議長(松永恭二君) 健康福祉部長 窪田純子君。             〔健康福祉部長(窪田純子君)登壇〕 ◎健康福祉部長(窪田純子君) ただいまの再質問にお答えいたします。 さらなる施設改修の必要性が生じた場合に、使用料の増額を行うつもりかという御質問でございますが、使用料に関しましては、今後も市民ニーズ、それから民間における類似のサービス等も踏まえまして、受益者負担の原則にのっとりまして、そうなりました場合に検討する必要があると考えております。 以上、答弁といたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕
    ◆2番(真鍋順穗君) 国の仕組みの上から、私たちの税につきましては、いわゆる所得の再配分というようなことでございます。当然に、受益者の適正負担というのは是認せざるを得ないと思いますけれども、その場合受益者の合意形成には格別の配慮をいただきたいと思います。 続きまして、3点目ですが、娯楽室、さらに入浴施設設置の副次的効果として、国保会計や後期高齢者医療特別会計での医療費支出の軽減効果が得られていると思われますが、その検証結果を財政健全化の観点を含めお示しいただきたい。 ○副議長(松永恭二君) 健康福祉部長 窪田純子君。             〔健康福祉部長(窪田純子君)登壇〕 ◎健康福祉部長(窪田純子君) 医療費支出の軽減効果の検証結果を財政健全化の観点を含めてとの御質問でございますが、医療費につきましては、合併前の飯山町におきましては、平成12年の入浴施設を含む老人健康施設開設後、国保の医療費が削減されたと聞いております。一方、現状におきましては、本市全体の国保医療費の総額は年々増加傾向にあり、医療費支出の軽減効果につきましては、入浴施設を利用されている方と利用されていない方を比較した医療費分析の検証が行えていないのが実情であります。しかしながら、文献によりますと、少し古い資料ではございますが、平成13年に国民健康保険中央会から、温泉施設利用者と医療費の関係について、医療・介護保険制度化における温泉の役割や活用方策に関する研究と題した報告がございます。それによりますと、温泉利用者のレセプトデータに基づく医療費の分析結果について、医療費と外来診療費、外来日数については、温泉の高頻度利用者において低い水準で推移している。また、70歳以上の高年齢層では、温泉の高頻度利用者は医療費も低くなっているという報告がされております。そして、温泉の活用が医療費抑制に結びつく要因について、病院ではなく温泉が高齢者のサロンとなる、また交流や外出が促進されるなどが報告されております。この報告から見ましても、入浴施設を利用することは、健康増進はもとより、利用者同士のコミュニケーションや地域へ出ていく活動の広がりにもつながり、ひいては医療費等の社会保障費の伸びの緩和にも影響するものと推測されます。 また、日本老年学的評価研究プロジェクトが、高齢者の社会参加と介護予防効果の関係について調査しており、ボランティアグループ等の地域組織への参加割合が高い地域ほど、認知症リスクを有する後期高齢者の割合が少なく、また趣味関係のグループへの参加割合が高い地域ほど高齢者の鬱傾向が低いということが認められております。最近では、本施設に限らず、ふれあい・いきいきサロンや地域のコミュニティ等の御協力をいただき、身近な場所で介護予防や認知症予防のためのさまざまな高齢者の集いの場をつくっていただいております。そして、これらを今後も推進しようとしております。高齢者の方々の多様なニーズに対応し、それぞれの方に合った介護予防に努めていただくことが重要と考えておりますので、本施設も高齢者の集う場の一つとして、市民の健康の増進及び福祉の向上を図ってまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) 非常に重要な評価の項目と思います。入浴施設及び娯楽施設は、ただいまの御答弁のような副次的効果を内包していることを強く御認識をいただいて、今後の運営に当たっていただきたいと思います。 続いて、4点目ですが、これまでのおおむね5年間で入浴施設、風呂の使用料が半減しております。その原因と改善策についてお答えをいただきたいと思います。 ○副議長(松永恭二君) 健康福祉部長 窪田純子君。             〔健康福祉部長(窪田純子君)登壇〕 ◎健康福祉部長(窪田純子君) 入浴施設の使用料が半減しているが、その原因と改善策についてとの御質問でございますが、使用料の状況を見てみますと、平成23年度の使用料は約268万円、平成27年度の使用料は約143万円であり、約125万円の減額となっております。内訳を見てみますと、平成23年度に4カ月券を購入された方が延べ1,162人、平成27年度には延べ632人と減少しております。また、1回券を購入された方は平成23年度が1,583人、平成27年度は854人とこちらも減少しております。一方、本施設の利用者数を見てみますと、平成23年度は延べ7万6,120人であり、1日当たりの利用者は250人でございましたが、平成27年度には延べ7万8,323人、1日当たり256人となっており、利用者数はほぼ同数でございます。このように、使用料は減額になっているにもかかわらず、延べ利用人数はほぼ同様となっておりますことから、定期券購入者の利用回数がふえていることが考えられます。 今後の改善策についてでございますが、保健福祉センターは指定管理者制度を導入しており、入浴施設に関しましても気持ちよく御利用いただけるように努めているところです。例えば、御意見ボックスを設置して日ごろから意見等の把握に努め、できるだけ要望に応える運営を目指しております。今回も、7月下旬から11月上旬まで天井改修工事のため長期の使用ができなくなっておりましたので、飯山総合保健福祉センターから綾歌の湯船道への送迎バスを運行し、利用者の皆様に好評であったと聞いております。さらに、工事期間中は娯楽室のみ無料で開放しておりました。今後も、引き続き可能な限り利用者のニーズにお応えし、多くの方に施設を利用していただけるよう改善を図るとともに、市内の銭湯等の民業圧迫にならないよう配慮しながら、PRに努めてまいります。 以上、答弁といたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) 再質問ですが、数字の上からのトレンドを見た場合、利用者がややもすれば固定化をしており、新たな利用者の発掘が必要と思われます。よって、広報紙やチラシによるPRや、あるいは保健師による保健健康指導等の機会を通じて利用促進を図ることも必要かと思われます。また、時折薬湯による誘引策も考えられますが、この点についてどのようなお考えをお持ちかお尋ねいたします。 ○副議長(松永恭二君) 健康福祉部長 窪田純子君。             〔健康福祉部長(窪田純子君)登壇〕 ◎健康福祉部長(窪田純子君) ただいまの再質問にお答えいたします。 議員御案内のとおり、利用者の固定化というところは本市もその現状を踏まえているところでございます。新たに利用していただける方がふえるということの必要性を感じております。その手段につきまして、PRにつきましては保健師や栄養士等が地域に出向いた折に事業等を通じましてチラシ等を利用し、PRに努めてまいりたいと考えております。 薬湯のことを御提案いただきましたが、ろ過器が循環型のために、薬湯を使った場合の影響というところも検討する必要があるかと思います。そういうことも含めまして、指定管理者であります社会福祉協議会とも知恵を出し合いながら、協議してまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) 続きまして、5点目ですが、改善策を講じることによりまして利用者がふえ、使用料が増加した場合、費用対効果の観点から使用料の値下げはあるか否か、お答えをいただきたいと思います。 ○副議長(松永恭二君) 健康福祉部長 窪田純子君。             〔健康福祉部長(窪田純子君)登壇〕 ◎健康福祉部長(窪田純子君) 利用者がふえ、使用料が増加した場合、費用対効果の観点から使用料の値下げはあるのかとの御質問ですが、平成27年度の経費に対する使用料の割合を見てみますと、6.5%となっております。平成29年4月からの改正により、その割合は26.4%となると試算しております。受益者負担に関しましては、公益的、選択的な両面を持つ施設の受益者負担は30%から70%が妥当とする考え方の例もございます。しかしながら、本施設の設置目的を考慮する必要があることから、御質問の値下げに関しては、議員御案内のとおり、費用対効果を十分に検証するとともに、今後も適切な受益者負担をお願いするという観点からも、使用料のあり方については十分検討したいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) 次に、このたびの条例改正により値上げをしたことにつきまして、事前に利用者等を対象に十分な説明を行うとの説明をお聞きしましたけれども、どのような手法で説明をし、どのような結果であったか、経過を含め御答弁をいただきたい。 ○副議長(松永恭二君) 健康福祉部長 窪田純子君。             〔健康福祉部長(窪田純子君)登壇〕 ◎健康福祉部長(窪田純子君) 条例改正による値上げについてどのような手法や経過で説明し、どのような結果であったかとの御質問にお答えいたします。 9月議会での入浴施設の使用料に対する条例改正の提案におきましては、施設の廃止と存続の岐路に立って検討し、今後も存続するためにも利用者の方にもやむなく御負担いただくことといたしました。また、施設の設置目的や今後も御利用いただく市民の皆様の利便性を考え、1回200円の回数券のみの料金設定にはせずに、定期券のみの値上げとし、議決をいただいたところでございます。条例改正後の使用料については、平成29年4月からの変更となりますので、議決いただいた後、利用者の方への周知に努めているところでございます。今年度は、浴室天井の改修工事終了に伴う入浴施設再開のお知らせとともに、使用料改定のお知らせをあわせて記載し、定期券を購入いただいている方214名のうち、住所がわかる188名の方に対し、10月20日にはがきで通知をいたしました。また、施設内の券売機に改定のお知らせを掲示し、御理解と御協力をお願いしております。その間、御利用いただいている皆様からは、使用料値上げに対する御意見を20件程度いただき、連絡先のわかる方に対しては、お一人お一人に理由等について説明させていただき、御理解していただけるよう努めてまいりました。主な御意見といたしましては、値上げに関しては理解できない、残念だ、また仕方ない、修繕後のオープンを楽しみにしていた、気持ちよくお風呂を利用している、人と触れ合うことが楽しみだなどいろいろな御意見をいただいてるところでございます。 今後も、皆様の御意見をいただきながら、施設面、運用面での改善に生かしてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げ、答弁といたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) 結果論になりますけれども、事前説明あるいは予告の必要性も認められる気がいたします。さまざまな縛りは確かにありますけれども、この予告という点では十分に御理解がいただけるような、そういった気もいたします。その点、今後の参考にしていただきたいと思います。 続いて、7点目であります。 いまだ強い不満を訴える市民や周辺関係者等が見られます。市長の政治姿勢に対する批判とも言えるこうした声に対し、市長としての説明責任をどのように考えておられるか、お答えをいただきたいと思います。 ○副議長(松永恭二君) 健康福祉部長 窪田純子君。             〔健康福祉部長(窪田純子君)登壇〕 ◎健康福祉部長(窪田純子君) 市長としての説明責任をどのように考えているのかとの御質問にお答えいたします。 先ほど申しましたように、9月議会で議決いただきました入浴施設の使用料に関する条例改正の提案につきましては、施設の廃止と存続の岐路に立ち検討した結果、今後も存続するためにやむを得ず使用料を値上げし、利用者の方にも御負担いただくこととさせていただきましたが、それ以前に、このような状況に入浴施設がある現状や周辺情報につきまして、市民の皆様に広くお知らせをし、説明させていただく必要があったと思っております。議会を初め市民の皆様に対しましては、今後より一層の説明責任を果たしてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げ、答弁といたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) 今の質問につきましては、梶市長から直接、市長のお考えとして御答弁をいただきたかったんですよね。今、窪田部長がそれぞれ誠意を込めて御説明をいただきましたけれども、やはりこの光景というのは電波を通じて、丸亀市内一円だけではなくて全国に流れているんですよね。梶市長の市政に向かう、まさにその市政そのものをきょうは訴える場ということですよね。先ほども申し上げましたけれども、市長の情熱、熱意ということは、そういう媒体を通じてでもお示しする必要があると思います。 改めて市長の答弁というのはもう時間の関係で求めませんけれども、そういったことにつきましてぜひしっかりとお考えをいただきたいと思います。 次、大綱3点目、いじめ問題の根絶についてでございます。 ことしの10月半ば、新聞各紙が一斉にいじめ訴え、死亡の中2女子が写る作品受賞中止、遺族は公開、少し紋切り型でございますけれども、そういう見出しの記事を掲載いたしました。記事の内容は、いじめを訴える文章をスマートフォンに残し、電車にはねられて8月に死亡した青森市の中学2年の当時13歳の女子生徒の遺族が18日、女子生徒の氏名と写真を公開しました。遺族は、娘の笑顔を世間に知ってもらい、いじめをなくしたいと話しているというもので、生徒が亡くなる10日前の8月15日、青森県黒石市で開かれた祭りで撮影されたものでございました。父親は、撮影者からデータの提供を受け、公開の許可も得たとして、いつも笑顔だった娘がいじめによって残酷な結果になってしまう恐ろしさを少しでも知ってほしいと公表の理由を話しております。この写真をめぐっては、10月11日、祭りの写真コンテストの事務局となった黒石観光協会が一旦最高賞の黒石市長賞に選び、その後写っていたのがなくなった生徒だと知り、遺族の了解をとった上で市長賞の授賞を決めました。しかし、13日に亡くなった人を審査対象にするべきではないなどの指摘を受けて再協議し、一転して授賞を取りやめたとのことでありました。黒石観光協会は、祭りを盛り上げる狙いを考えると違和感があったと説明しており、黒石市長から19日に経緯を説明する予定ということでございました。このことにつきましては、その後氏名や顔写真が報道によって公開されたことを理由に、再度一転して最高賞の市長賞を授与されることとなりました。この悲しく、そして痛ましい出来事は今もって私たちの脳裏に強く焼きついているところでございます。このような悲劇が本市の児童・生徒に絶対に起こってはならないと強く願っているところであります。 そこで質問です。 本市の平成27年度主要施策の成果報告書、少年育成センター活動に関するいじめ相談受理件数によると、いじめが6件、虐待は1件であり、前年、前々年との比較では虐待がふえたものの、いじめは半減しております。この報告書と実態との乖離のいかんについてお尋ねいたします。 ○副議長(松永恭二君) 教育長 金丸眞明君。             〔教育長(金丸眞明君)登壇〕 ◎教育長(金丸眞明君) 2番真鍋議員のいじめ相談受理件数によるいじめの実態との乖離についての御質問にお答えいたします。 まず、今回の青森市における中学2年生の事件につきましては、教育委員会としましてもこのような痛ましい事件は絶対残さないとの思いで、大変重く受けとめております。 さて、議員御指摘のいじめ相談受理件数につきましては、御案内のとおり、丸亀市少年育成センターの面接及び電話相談の件数であります。市内小・中学校のいじめ認知件数につきましては、平成26年度と平成27年度を比較いたしますと約1.8倍となっており、本年度については、10月末現在の認知件数は昨年同期の約0.9倍となっています。このことから、少年育成センターへの相談件数といじめ認知件数の間の相関関係は見られません。昨年度の本市におけるいじめ調査において、いじめられた児童・生徒の相談先について申しますと、小学校で最も多かったのは学級担任で約56%、次に保護者や家族等が約36%となっております。また、中学校で最も多かったのは保護者や家族等で約44%、次に学級担任が約33%となっております。このように、学級担任や保護者、家族など苦しいときやつらいときにすぐ身近に相談できる相手がいることが大変重要であると考えます。 しかしながら、誰にでも相談できずに悩んでいる児童・生徒や、周囲に相談しづらい保護者がいる可能性は十分にあります。そこで、少年育成センターの相談事業や香川県教育センターの24時間いじめ電話相談などのいじめ相談窓口の周知を、年度当初だけでなく機会を見て随時行うことが必要であると考えています。その上で、相談機関と教育委員会、学校が連携し、いじめに悩む児童・生徒や保護者を一人でも減らすことができるように取り組んでまいりたいと考えます。 以上、答弁といたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) 教育長、ありがとうございました。 続きまして、文部科学省の発表によりますと、平成27年度のいじめは日本の小・中・高等学校において年間22万4,500件余り起こっております。児童1,000人当たりに換算をいたしますと16.4件あるとされております。本市の児童・生徒数9,539人から推計される数値としては、実に156人という大きな数字が推計としてあらわれますけれども、具体的にこの数について触れることは難しいかもしれませんけれども、この文科省の示された実績値に基づいての本市の実態ということについて、大まかなことでも結構ですから御答弁をいただきたいと思います。 ○副議長(松永恭二君) 教育長 金丸眞明君。             〔教育長(金丸眞明君)登壇〕 ◎教育長(金丸眞明君) 2番真鍋議員の全国のいじめ認知件数と本市の児童・生徒数から推計される数値との差の評価についての御質問にお答えいたします。 平成28年10月27日に発表された平成27年児童・生徒の問題行動と生徒指導上の諸問題に関する調査によりますと、議員御案内のとおり、全国では児童・生徒1,000人当たり16.4件のいじめが認知されております。本市におけるいじめ認知件数は、全国平均から推計される数値よりは少ない現状です。しかしながら、本調査におけるいじめの認知方法や児童・生徒へのアンケートの内容などは、全国的に統一されているものではありません。そのため、数値の差からの評価は大変難しいものと考えますが、いじめの発見方法や対応については現状がベストと考えず、他の都道府県の状況を調査研究することも大切であると考えています。 また、平成28年11月2日に発表されたいじめ防止対策推進法の施行状況に関する議論の取りまとめでは、いじめの適切な認知のための取り組みの結果、実態をより正確に反映して、その認知件数がふえることは肯定的に評価されるということを関係者に対して改めて周知するという対応の方向性が示されました。教育委員会といたしましても、学校がいじめの認知件数がふえることに抵抗感を持つことなく、より細やかな方法でいじめを発見し、解消していくことができるよう、学校教育サポート室を中心に連携や協力、指導を行ってまいりたいと考えています。 以上、答弁といたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) 教育長、御答弁ありがとうございました。 まさに、ベストを尽くしている、これが最善の方法だというような、そういうことで現状に甘んじることなく、刻々とその状況というのは変わってきております。そういった点で、臨機応変の対応といいますか、それぞれ適宜適切な対応ということをお願いしたいと思います。特に、数値的なところでこの割合なり数がふえるということに対しての一つの恐怖心といいますか、学校現場、あるいはこれを管理する教育委員会の立場として、この数字の特にいい結果を生んでいくような方向というふうなものは、これはもう大いに積極的に周知されるというようなことになってくるんですけれども、どうしても消極の姿勢に臨まなければならないような、そういったこともありますけれども、そういった場合には勇気を持ってお取り組みをいただきたいと思います。 特に、このいじめの発生の認知件数の推移、これを少し俯瞰をいたしますと、平成23年から平成24年、ここが一気に約3倍にふえているんですよね。これを発表するというところでは文科省も随分勇気が要ったと思うんですね。このあたりも、今の世相というふうなものを反映をしているんかなと。さらに、平成26年から平成27年のところでも、18万8,000から22万4,000余という、そういったことでこれも相当な20%ぐらいの増加というふうなものがあるわけですね。したがって、これがさまざまな現場でも苦労した結果のところでこういったことになっているということですから、新たな問題、新たなジャンルのことについてもまたいろいろ思いをなしていただいて、未然防止に努めていただきたいと思います。 3点目に移ります。 冒頭の記事や、それから過日報道がなされました原発避難生徒いじめに相当する深刻ないじめ問題の未然防止策についてどのように講じられているか、お答えをいただきたいと思います。 ○副議長(松永恭二君) 教育長 金丸眞明君。             〔教育長(金丸眞明君)登壇〕 ◎教育長(金丸眞明君) 2番真鍋議員の深刻ないじめ問題の未然防止策をどのように講じているかの御質問についてお答えいたします。 いじめが深刻化し、重大事態に至らないために最も重要なことは、いじめの早期発見と早期対応であると考えます。学校におきましては、丸亀市いじめ等防止基本方針や各学校の定めるいじめ等防止基本方針に基づき、いじめを発見したり、訴えや通報の受理があったりした場合には最優先課題として速やかに対応をしています。具体的には、学校いじめ等防止対策委員会を開き、校内で情報を共有して、チームでかかわるとともに、その内容によっては教育委員会や関係機関と連携して早期の解決や再発防止に努めております。いじめの未然防止につきましては、丸亀市学校教育方針の柱である楽しい学校、学級づくりを推進し、子供たちがいじめを自分たちの問題として考え、主体的に取り組むことが重要であると考えています。例えば、少年育成センターのピンクのシャツ運動を参考にした飯山中学校生徒会発案のピンクのTシャツバッジの運動があります。3年目を迎えるこの活動は、他の小・中学校や地域にも広がりを見せております。また、小学校におきましては、児童会が主体となって全校に呼びかけ、各学級で考えたいじめ防止に向けた宣言を人権集会で発表したり、いじめや傍観を許さない集団づくりのシンボルとして、学校のマスコットキャラクターを活用し、人権意識の高揚を図ったりするなど、児童による自主的、自発的ないじめ防止への取り組みが各学校で行われております。教育委員会といたしましても、このような取り組みを支援するとともに、相談体制の整備やいじめ防止に向けた教員の資質向上を一層推進してまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) ありがとうございました。 時間の関係で、インターネット上のいじめに対する未然防止策及び発生を見た折のフォローアップについてお尋ねするつもりだたんですけれども、このことにつきましてはまた機会を見てお教えをいただきたいと思います。 4点目、最終ですが、直近の文部科学大臣メッセージ、いじめに正面から向き合う、考え、議論する道徳への転換に向けての評価と反映に向けての御所見を伺います。 ○副議長(松永恭二君) 教育長 金丸眞明君。             〔教育長(金丸眞明君)登壇〕 ◎教育長(金丸眞明君) 質問にお答えします。 議員御案内の文部科学大臣メッセージ、いじめに正面から向き合う、考え、議論する道徳への転換に向けては、小学校では平成30年度から、中学校では平成31年度から全面実施となる特別の教科、道徳のあり方について大きな方向性が示されたものと捉えております。今回のメッセージは、いじめの防止に向けた特別の教科道徳の充実の重要性が訴えられているものであります。教育委員会といたしましても、考え、議論する道徳への転換は、子供たちが現実のいじめの問題に対応できる資質、能力を育むことにつながり、いじめの防止に効果があると考えております。また、この内容については、特別の教科化を待つことなく、現行の道徳の授業に取り入れることも可能です。市内の小・中学校におきましても、子供たちがいじめを自分のこととして捉えることができるよう、いじめに関する教材を積極的に取り扱い、学び合いやアクティブラーニングの視点を取り入れるなど、各校の児童・生徒の実態に応じた授業改善を進めております。教育委員会といたしましては、県教育委員会と連携しながら、本メッセージの内容を周知するとともに各学校の取り組みを紹介し、教材や指導方法の共有を行うことで、考え、議論する道徳への転換を積極的に支援していきたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ◆2番(真鍋順穗君) 議長、2番。 ○副議長(松永恭二君) 2番 真鍋順穗君。             〔2番(真鍋順穗君)登壇〕 ◆2番(真鍋順穗君) 教育長、御丁寧な御答弁ありがとうございました。教育長の特に熱心な姿勢というものが、これからの丸亀の教育にあらわれてくることを期待しております。 これで一般質問を終わります。 ○副議長(松永恭二君) 以上で2番議員の発言は終わりました。 ここで10分間程度休憩いたします。               〔午後2時45分 休憩〕             ───────────────               〔午後2時55分 再開〕 ○副議長(松永恭二君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 一般質問を続行いたします。 5番 水本徹雄君。             〔5番(水本徹雄君)登壇〕 ◆5番(水本徹雄君) まず冒頭に、先月11月26日、27日に、つなげよう藩校の人づくりを地方創生にというテーマを掲げ、まさにチーム丸亀として取り組んだ第14回全国藩校サミット丸亀大会は、大成功裏に終わることができました。これは、特に関係各位の多大なる協力があってこそであり、また私もその末席に置かさせていただいたことに感謝申し上げます。私にとっての藩校サミットは、決してゴールではなく丸亀創生のスタートとして捉え、二元代表制を基軸として市民とともに歩んでまいります。その第一歩が本日の一般質問であると私は思っております。どうか理事者にとっては御答弁よろしくお願いいたします。 それでは、第1点目でありますが、まず初めに丸亀市の活性化に向けた交通アクセス改善対策についての質問をさせていただきます。 本年を振り返ってみますと、市内の年中行事を初め、丸亀城における各種キャッスルイベント、カマタマーレ讃岐などの試合観戦、瀬戸内国際芸術祭2016、全国藩校サミット丸亀大会など、丸亀の魅力や観光スポットのPRにおいて実りが多い年となっております。今後、ますます丸亀市へ訪れる方々の増加も期待できると考えております。また、増加していくよう取り組んでいく上で、スムーズに目的地へ向かえるよう見直さなくてはならない点が多々あると思われます。また、観光面だけでなく、高齢者ドライバーによる交通事故の発生も多い中、地域によっては買い物ができる商業施設から遠く、足腰が不自由な方にとって足を運びにくく、いわゆる買い物難民と呼ばれるような方の存在もあらわれてきております。 これらのことから、今後において観光客や車の運転が困難または運転ができない高齢者における交通アクセス問題解消に向けた対策を進めることが急務でございます。他の自治体の取り組みを見てみますと、福井県あわら市では、あわらぐるっとタクシーという通常よりもお得なタクシーチケットを事前購入し、あわら市内の観光スポットなどを周遊しやすくなるサービスを行っております。概要としては、土日祝日のみ1区間1,000円の2枚ワンセットで販売し、タクシー1台につき4人まで乗車可能と条件を設け、お得に周遊でき、観光客からも御好評いただいていることであります。 また、全国的に見てみますと、健康増進面や観光、交通アクセス面の改善対策の中で効果が出ている取り組みといたしまして、電動式自転車のレンタサイクルの増設による利用促進が上げられます。特に、離島における周遊においては、電動式自転車があるならば身体的負担が減り、景色をゆっくりと楽しめるという声も多く、来島者数の増加にもつながっていることの事例が多く見られております。本市においては、県立丸亀競技場、丸亀市民球場、丸亀市民体育館など、総合運動公園エリアへのアクセス課題や、観光スポットの一つである中津万象園については、既存のコミュニティバスのルート上からは直接的にアクセスができません。丸亀駅からタクシーを使うか、讃岐塩屋駅から15分から20分ほど徒歩で向かわなければならない現状を抱えております。これらの課題に対し、例えば先ほどのぐるっとタクシーのようなサービスがあれば、タクシー利用による経済活性化やアクセス課題の解消にもつながりやすくなり、電動式自転車の増設による利用促進について言えば、丸亀駅から総合運動公園エリアへのアクセス向上はもちろんのこと、丸亀城やうちわの港ミュージアム、また丸亀競艇場などのさぬき浜街道周辺エリアへの周遊利用の向上にもつながると思っております。加えて言えば、中津万象園や総合運動公園エリアのアクセス課題を考えれば、讃岐塩屋駅にレンタサイクルのポートを設置し、アクセス向上を図る取り組みも一つの手段ではないかと考えております。 先ほど申しましたように、買い物難民と言われるような高齢者の買い物支援に向けた取り組みでは、御家族、身内の方がいない独居の買い物を支援するためにも、近隣に商業施設がなく、独居世帯では75歳あるいは80歳といった一定の年齢を超えるなどの要件を満たした高齢者に、買い物支援のためのタクシーの割引回数券を発行し、サポートする自治体もあります。これらのように、交通アクセスの課題はどこの自治体においても共通の重要課題の一つとして捉えており、その課題を少しでも解消するために、それぞれの自治体がさまざまな取り組みを行っております。本市においては、これらの先進事例も含め、今後の交通アクセスにおける課題解消に向けた対策をどのように進めていくか、お考えをお示しください。 ○副議長(松永恭二君) ただいまの一般質問に対し、理事者の答弁を求めます。 市長 梶 正治君。             〔市長(梶 正治君)登壇〕 ◎市長(梶正治君) 5番水本議員の丸亀市の活性化に向けた交通アクセス改善対策についての御質問にお答えいたします。 議員御承知のとおり、本市の公共交通といたしましては、市域の北部、南部を通る鉄道や離島航路がございますが、これらを結び、通勤、通学、通院、買い物など、市民の皆様の日常生活に欠くことのできない移動手段としてコミュニティバスを運行しているところでございます。市内を循環するコミュニティバスは、利用される市民の利便性の向上だけではなく、通勤時等の渋滞の緩和や環境問題などさまざまな観点からも意義があるものと考えております。昨今では、全国的に高齢ドライバーの交通事故も多く発生しておりますことから、御本人の判断による免許返納を本市も推奨しておりますが、免許返納をした高齢者などの交通弱者の方に対する安全でスムーズな移動手段としましても、コミュニティバスの充実に努めているところでございます。 一方、議員御指摘のように、近年丸亀城における各種イベントやPikaraスタジアムでのサッカー観戦、四国Cスタ丸亀での野球観戦等のほか、特に本年は瀬戸内国際芸術祭や全国藩校サミットなど多くの観光客が本市を訪れておりますが、一過性に終わらせず、今後も継続的に丸亀市にお越しいただくためにも、目的地までのスムーズな移動手段の確保は重要であると考えております。 そこで、本年10月のコミュニティバスの路線の見直しの際には、高齢者の方などの利便性向上のため、丸亀駅から競艇場口間のルートから城北地区を経由するルートへの変更や、飯山町の亀山団地から三谷団地までの路線延長を行ってまいりました。また、観光面なども考慮しながら、四国Cスタ丸亀に近いバス停留所を新たに設けるなど、地域コミュニティや利用者の方の御意見を反映させた取り組みを行ってまいりました。コミュニティバス以外の取り組みといたしましては、議員御承知のとおり、観光協会の事業としまして、丸亀城や中津万象園などの回遊型、また滞在型観光の推進等のため、丸亀駅にレンタサイクルを電動式12台を含む60台を設置しており、高い稼働率による御利用をいただいているところでございます。なお、中讃2市3町にも魅力ある観光地もありますことから、瀬戸内中讃定住自立圏域でのレンタサイクルによる周遊観光なども新年度から検討していくこととしております。本市のコミュニティバスを補完する施策として、議員御提案の事例等も参考にしながら、研究、検討してまいりたいと存じます。 コミュニティバスは、先人が本市の将来を見据えて導入され、改良を重ねて市民生活に定着してまいりました。本市の持続可能な公共交通政策の柱として考えております。今後とも、観光面なども考慮しながら、路線の見直しや新たなバス停を設けるなどの充実に努めてまいりたいと考えております。 いずれにいたしましても、高齢化社会の進展や観光の推進等さまざまな観点から公共交通施策は重要なものとなってまいりますので、現在策定中の立地適正化計画などによる今後のまちづくりの方向性や、パーソントリップによる人口移動調査なども参考に、地域コミュニティや利用者の皆様の声をお聞きしながら、さらなる充実が図れますよう取り組んでまいりたいと考えておりますので、御支援賜りますようお願い申し上げ、答弁といたします。 ◆5番(水本徹雄君) 議長、5番。 ○副議長(松永恭二君) 5番 水本徹雄君。             〔5番(水本徹雄君)登壇〕 ◆5番(水本徹雄君) 今の御答弁によりますと、主にコミュニティバスが主体というふうにとられる御答弁でないかと思うんですけれども、私の質問の中にも盛り込んでおりまして、2度3度その中に挟みましたけれども、タクシーの利用券、これが一つも触れてないというのがまことに残念だなと考えております。例えば、今健康福祉部で介護タクシーとか、これも充実しまして、タクシー組合とかそういうようなものに連動しながら、福祉タクシーのチケットなんかの支払い等もかなりうまくいってるように聞いております。そういうようなタクシーというところの観点を私は1つは今回の質問の中にはめているわけなんです。市長も御存じのとおりに、駅前のタクシーのあの並んでる台数を見てもわかるように、ほとんどタクシーは使っておりません。また、市内外かかわらず、駅を利用する方でもマイカーでお迎えに来たり、また送っていったりしておりますね。このタクシーというところに私は一つは主眼を置いてるわけなんですが、残念ながら先ほどの市長の答弁の中にはタクシーの文言が一つも含まれてない。これがちょっと気になるわけですが、再質問としてタクシーについての利用券等の一つの提案なんですが、これをちょっとどう考えているか、触れられるのであるならば触れていただきたい。先ほどの答弁どおりであればそれで結構ですけれども、再答弁できれば市長、よろしくお願いいたします。 ○副議長(松永恭二君) 市長 梶 正治君。             〔市長(梶 正治君)登壇〕 ◎市長(梶正治君) 水本議員の再質問にお答えいたします。 タクシーというのは公共交通機関と私どもも認識いたしております。先ほど御答弁申し上げましたのは、丸亀市全体の基幹的な公共交通機関、もちろんタクシーもその一部ではございますが、市が直接に関与するものということで、コミュニティバス及びレンタサイクルといったものを上げさせていただきました。今後の検討課題といたしましては、先ほど議員に御提案いただきましたようなタクシーの多角的利用、これまでは福祉タクシー、介護タクシー、そういった限定的なものでございましたけれども、コミュニティバスがカバー仕切れない地域等々、あるいはこれからさらに発生するでありましょう高齢者の免許返納者、あるいは買い物弱者、そういった方たちに対するコミュニティバスを補完するようなタクシー運用の形、2市3町におきましても既に先進的な事例等もございますので、こういった例も参考にしながら、議員御指摘の点を踏まえて、十分に検討の中に含めさせていただくという意味でございます。よろしくお願いいたします。 ◆5番(水本徹雄君) 議長、5番。 ○副議長(松永恭二君) 5番 水本徹雄君。             〔5番(水本徹雄君)登壇〕 ◆5番(水本徹雄君) 質問等にもありましたように、タクシーを利用すると本当に観光面でかなり大きな効果が生まれてくる。まして、この質問にも入ってましたように、高齢の方が家の中に閉じこもらないで、そして観光というものを、今市長の答弁にもあったように2市3町の、丸亀市内からちょっと離れていくまでの大きな促進に向けて効果が出ると思っておりますんで、どうぞよろしく前向きに御検討をお願いいたします。 続きまして、不用品再利用の促進についての質問に移りたいと思います。 いよいよ12月となり、年末年始に向けた大掃除を始められている方もいらっしゃるのではないかと思われます。御家庭でそういった作業をしていく中で、そのまま残しておくものもあれば、不用となるものも出てくると思いますが、不用となってもごみとして捨てるものはもったいない、もしよければ誰かに使ってもらいたいと思うものもあるのではないでしょうか。今ごみ問題が全国で重要課題として取り上げている中、リデュース、リユース、リサイクルといういわゆる3Rと言われる呼称で、ごみの焼却や埋立処分による環境への悪影響を極力減らし、限りある地球の資源を有効に繰り返し使う社会を築く活動がとられておる昨今であります。先ほどの例で申し上げるならば、もしある家庭で出た不用品が他の方にとって必要とするものであり、それを譲ることができるならば、ごみの排出量を抑制することができ、先ほどの3Rの理念にもつながってくるのではないかと思われます。 現在、本市ではごみの減量化、再利用に関する取り組みの一つに、クリントピア丸亀にあるリサイクルプラザエコ丸工房において、ごみの減量、再利用に向けた情報発信、環境教育だけでなく、リサイクルフェアやフリーマーケットなど不用品の再利用などに向けた取り組みをしておりますけれども、他の自治体では実際に展示されている不用品をリスト化し、広報やホームページからもどのようなものがあるかという情報を多くの方に周知し、判断する機会を設け、再利用の促進を試みているところも多く出ております。さらにまた、他の自治体の取り組みで広がっていることとして、不用品活用バンクという、御家庭に眠っている不用品を不用品活用バンクに登録し、広報やホームページで紹介し、必要な人へのあっせんを行い、本人同士で不用品の交換をしていただき、3Rの促進につなげる取り組みもしております。先進事例を調べる中で、そのような交換をすることで、人とのコミュニケーションも促進し、人間関係が広がるという相乗効果も図る取り組みとして大変評価されてるケースが多く見られております。 今、この御家庭で出る不用品も別の方にとっては貴重なものとなり得ます。今後の不用品活用を初め、ごみの減量、再利用に向けた取り組みについての市の考えをお願いいたします。 ○副議長(松永恭二君) 生活環境部長 大喜多章親君。             〔生活環境部長(大喜多章親君)登壇〕 ◎生活環境部長(大喜多章親君) 5番水本議員の御質問のうち、不用品(お宝)再利用の促進についてお答えいたします。 議員御指摘のとおり、本市では、ごみの焼却や埋立処分による環境への悪影響を極力減らし、限りある地球の資源を有効に繰り返し使う社会を築くことは大変重要であると考えており、缶類、瓶類、布類、紙類、乾電池、蛍光灯、傘、ペットボトルについては資源ごみとして回収して再資源化を図っております。平成24年度からは、資源として再利用するために、使用済み小型家電の市内全域での本格回収を実施して、不用品の再利用を進めており、さらに来年度からは廃食油回収を開始する予定としております。また、粗大ごみとして回収しております家具類や自転車等手を加えましたら再利用できるものにつきましては、搬入先である中讃広域行政事務組合が所管しておりますクリントピア丸亀におきまして、リサイクルフェア時に希望者に販売しております。ことしは11月6日に開催し、約2,000人の参加があり、家具18点、着物42点、縫いぐるみやCDなどの雑貨類672点を希望者に有料提供いたしました。 議員御提案の展示されている不用品をリスト化し、あらかじめ広報やホームページなどにより情報提供することにつきましては、より多くの方々の来場が期待できますことから、今後中讃広域行政事務組合と協議してまいりたいと考えております。 次に、不用品活用バンクについてでありますが、先進事例を調べますと、不用品活用バンクとは、一般家庭の生活用品で不用となった品物のうち、日常生活用品として再利用できるものについて市が情報を収集して市民に紹介することにより、資源の効果的な利用及び節約並びに消費者の意識啓発を図ることを目的としているものです。品物の譲渡及び譲り受けについては、市の紹介により当事者間で話し合い取引を行い、品物の運搬につきましても、当事者双方の責任において行うものであるようです。また、他の事例としましては、不用品の提供場所や取引場所を指定して、不用品の提供者と受領希望者の間で引き渡しをしている場合もあるようです。 本市の取り組みといたしましては、今年度6月からクリントピア丸亀のエコ丸工房における新たな取り組みとして、再利用可能な品物をリユース品として学生服、着物、自転車、家具類等を募集しております。現在集まった品物を提供する準備をしており、早い時期に市民の皆様に提供できるようにしたいとのことでございます。今のところ有償での提供を考えているようでございますが、今後につきましても、食器類など募集対象の種類をふやしながら事業を継続させていくとのことでありますことから、本市といたしましては、エコ丸工房と協力しながらさらなる不用品再利用を進めてまいりたいと考えております。 このような取り組みを通して、リサイクル意識の向上と定着、ごみの減量化、さらには市民の交流の場に広がればと考えておりますので、御理解いただきますようお願い申し上げ、以上答弁といたします。 ◆5番(水本徹雄君) 議長、5番。 ○副議長(松永恭二君) 5番 水本徹雄君。             〔5番(水本徹雄君)登壇〕 ◆5番(水本徹雄君) ごみの減量化についての質問ですけれども、今部長がおっしゃっていた不用品、いわゆるお宝というところの観点からも、お宝というのは一つの物だけが宝というんじゃなくて、先ほどの話にもありましたけれども、もったいないという考え方、またはお宝というのはそのもの自体も宝ではあるけれども、物の考え方、それは親が子に教える、またそしてそれによって地球環境がどういうことになるのか、本当に不用品というものは漢字としては3文字の不用品ですけれども、いろいろなところの角度で、これは環境部長が今答弁していただきましたけれども、これは全市を挙げて、不用品に対する物の考え方というのは裾野が物すごく広いわけなんですよ。私はそれがお宝とさせたかったわけなんですね。 そういう面で、子供たちの教育にもなるし、また高齢者にとってはいろいろな厳しい時代を迎えた方にとって、今こういう丸亀が、また我々市内に住んでいる者たちが物に対する捉え方を再認識してくれてるという、こういういろいろな一つの不用品という言葉で今言うたおさめるだけでなくて、大きな効果があると私は信じております。現に、今おっしゃったように、エコ丸工房でもいろいろなコミュニケーション、人間関係ができております。ことしスタートした幼児の遊具、これ本当にすごい反響がよくて、ここまでの反応というのがあるわけですね。あれも生じて不用品の一つなんですけど、お宝なんです、あれもね。それは本当に欲しい人にとっては物すごく経済的に助かっているといういろいろな形で喜べてますんで、十分これはまた今後も期待しておりますんで、この検討についてももっともっと積極的によろしくお願いしたいと思います。 続きまして、市内の島が抱える課題の対処についての質問をさせていただきます。 11月6日に閉会いたしました瀬戸内国際芸術祭2016も大盛況に終わり、アート県こと香川県のイメージを国際的にPRし、本市におきましても開催会場の本島を初め、同時期に行われた丸亀城のライトアップ、商店街のシャッターアート、みちあかりプロジェクト、また今回西平山にできました、京極家にゆかりのある品などが置かれている京極庵でのお茶会、私も行かせていただきまして、観光スポットになっております。先ほど言った京極家にゆかりがあるということで、将棋盤なんかは家紋の入った将棋盤、かなり内容がいいものだということが後でわかりました。また、これもきょうは質問のあれじゃありませんので、そういうふうな京極庵でのお茶会、また丸亀市の魅力を多く国内外の来場者にも感じていただいたと私は感じております。 さて、11月6日に広島町で広島ふれ愛まつりが行われまして、そこに私も出席させていただきました。そこで、多くの島民の方々とお話をする機会をいただき、広島町を初め、市内の島々が抱えているさまざまな課題などを直接聞かせていただきました。その幾つかの課題のうち、来島促進の対策、医療・福祉対策、またアートを生かした活性化対策の3点について、今後の考え方や方針を伺うための質問をしたいと思っております。 まず、最初の第1点目は来島促進の対策でございますが、島民の多くからは何よりもまず島の魅力を知ってもらうべく、島に行きやすくなるような整備を充実してほしいという御要望が数多くございました。例えば、広島町ではゲストハウスひるねこがオープンされております。オープン以来これまでも多くの方がひるねこを訪れております。このような宿泊施設や島内の各種スポットへさらに来訪者をふやしていく上での支援策といたしまして、乗船場の割引施策やレンタサイクルとしての電動式自転車を増設し、それを一人でも多くの方に利用してもらい、好きなときに好きな場所で立ちどまり、島内の景色や魅力をゆっくりと感じ取ってもらう整備の必要性を述べた方もおりました。またさらに、インターネット環境の整備も重要であり、島ではネットでの電波がつながりにくく、特に若い年代層の来島者はもちろんのこと、島民の方もネット利用で商品を注文するにしても不便さが生じており、今後早急な対策が求められていくのが現状でございます。 2点目といたしましては、医療・福祉対策であります。 現在、市内の離島においては、広島中学校グラウンド、広島中学校運動場、小手島小・中学校運動場、手島フェリー発着場東側の4カ所において防災対策用としての飛行場外離着陸場が設置されており、緊急性を伴う事例の場合ドクターヘリを出動するようになっております。過去に本島診療所や広島診療所におきましては、ドクターヘリの出動事例が発生しております。大切な命を守る上で、そのようなドクターヘリの体制を備えていくことは必要なことであると思います。しかし、現在のドクターヘリの離着陸地点は、どこも平たんかつ海に近く、もし津波が発生した場合その離着陸地点は海につかってしまい、機能しなくなってしまいます。また、患者を搬送するにも着陸地点に向かうまでの道の路面も悪く、さらにはドクターヘリを出動する事態になっても、到着するまでに離着陸地点まで担架などで搬送する島民のマンパワーも加速する高齢化に伴い、無事に搬送できるかどうかの不安要素も拭えなくなっております。 これらの課題を踏まえながら、ドクターヘリでなく、今後の瀬戸内国際芸術祭の開催における緊急の事態にも備え、島民や来島者の命を守るためにも、正規雇用としての看護師の配属による医療スタッフの確保や、救急艇の導入も考える必要があると私は思っております。周辺の自治体との動きといたしましては、高松市消防局では、離島における迅速な緊急搬送体制を確立するために、平成23年1月から男木島、女木島及び庵治町、大島の緊急搬送のため、緊急艇せとのあかりの運用を始めました。平成23年4月からは、瀬戸・高松広域定住自立圏域救急艇運用協定書を高松市と小豆島町と土庄町及び直島町との間で締結いたしました。これら3町の転院搬送における緊急艇の運用を開始しております。これらはいずれも島嶼部であり、緊急医療体制の確保に救急艇がその役割を担っております。こういった動きから、中讃または香川県西部のくくりとして、他の自治体と共同して、将来的には陸地部に島嶼部福祉医療センターのような構想も視野に入れ、医療スタッフの確保や救急艇の導入も考える必要があると私は思っております。 3点目といたしましては、瀬戸芸などで注目されているアートを生かした活性化対策についてでございます。 5年前より毎年都会から美大生を招いて、島での創作活動や島民との交流を深める企画HOTサンダルプロジェクトを行っております。来年2月には、東京都におきましてこれまでの卒島生の全員の作品を展示する予定となっております。この卒島生が島で描き上げたすばらしい作品をぜひとも瀬戸内国際芸術祭におけるアート企画にも盛り込み、広島もアート展示の開催会場の一つとして指定されるよう働きかけてはいかがでしょうか。きっと島民ももちろんのこと、国内外からも多くの来場者や、HOTサンダルプロジェクトに参加された学生にとっても、自身の作品を披露する舞台がふえ、よりよい相乗効果が期待できると私は思っております。これまでの定例議会におきまして、市は離島の活性化についてこのように申し上げております。島の人口減少に歯どめをかけることは決して容易なことではありませんが、関係各課が連携のもとで、島民の安定的な生活の確保に努めることはもちろんのこと、島民の方々からのアイデアなどもいただきながら、多方面からの島の活性化に取り組んでまいりますと御答弁されております。 ぜひとも、これら3点を含め、今後の離島促進についての市の考えをお願いいたします。 ○副議長(松永恭二君) 生活環境部長 大喜多章親君。             〔生活環境部長(大喜多章親君)登壇〕 ◎生活環境部長(大喜多章親君) 市内の島が抱える課題への対処に関する御質問のうち、初めに1点目の来島促進への対策についてお答えいたします。 豊かな自然や貴重な伝統文化遺産の宝庫である本市の島々により多くの来島者をお迎えするには、移動手段や宿泊など島内における利便性の向上が重要であると認識をしております。近年、広島では地元の旅館が営業を縮小したため島内での宿泊が難しい状態となっていましたが、地元有志や県外の賛同者による島への思いが実を結び、昨年ゲストハウスひるねこが茂浦にオープンしました。さらに、ことし4月には、その企画に携わった方々が、本市の離島移住促進モデル事業補助金を活用し、空き家をリフォームした島暮らし体験住宅たびねこをオープンさせました。短期宿泊施設のひるねこと、3カ月まで宿泊できるたびねこの2つの施設の相乗効果により、県内外のみならず外国の方にも御利用いただいており、地元に帰られた宿泊客からは今も便りが届いているそうです。整備した施設の運営には維持管理等の課題がありますが、他の島においてもぜひこの補助金を移住者用や体験者用の住宅整備に活用し、交流促進の一手法として活用していただければと思います。 また、島内の移動につきましては、面積が広い本島や広島では、市やNPOが公共交通機関としてバスを運行しておりますが、小回りがきき、起伏の多い地形に対応できる電動自転車は有効な移動手段であると考えています。しかし、その一方で、電動自転車は高価であることに加え、維持管理や貸出業務の担い手が必要となります。本島では、船の待合所で電動自転車の貸し出しを行っている事例もありますことから、広島においてどのような方法がとれるのか関係者と協議をしてまいりたいと思います。 次に、通信関係ですが、今日では携帯端末の普及による送受信施設の充実から、島嶼部においても大方の場所において端末の利用が可能であると考えており、来島者が長時間継続して利用するのでなければ特に支障はないと考えておりますが、一方では島にお住まいの方からインターネット環境が不便であるとの意見をお聞きしておりますので、現在の接続方法や利用目的などについて聞き取りやアンケートを実施させていただき、実情に即した手法を検討したいと考えております。 次に、2点目の医療・福祉対策についてお答えいたします。 本市におきましては、本島と広島において国保直営診療所を運営しており、島嶼部に住む高齢者を初め、多くの島民の方々が安心して暮らすために欠くことのできない施設として利用されております。これまで診療所の運営におきましては、エックス線装置などの医療機器を適宜更新するとともに、救急搬送におけるドクターヘリの飛行場外離着陸場の整備につきましても、できる限り安静に移送できる体制を整えてきたところです。 そこで、議員御指摘の医療従事者の確保についてでございますが、全国的に見ても僻地における医師や看護師の確保は非常に困難な状況にあり、深刻な問題となっております。このような中、本市の両診療所のスタッフは、現在それぞれの診療所長であります医師2名は正規職員でございますが、その他の看護師、事務職員は非常勤職員での対応となっております。島嶼部の人口減少に伴い、診療所の運営は財政的にもますます厳しい状況にあり、島嶼部の方々の医療の確保のためにも診療所の存続が何よりも重要であると認識をしております。このようなことから、診療所における医療従事者の雇用につきましては、本市の定員適正化計画等も考慮して、まずは現在の体制での運営の中で診療所の維持、継続を最優先に考えております。 次に、島嶼部からの救急搬送でございますが、現在4事業者と海上搬送の契約を締結しており、本市の島嶼部からの救急搬送については、島民であるか否かにかかわらず搬送料金を市が負担しております。しかしながら、島民の高齢化に伴い救急搬送の機会がふえ続ける一方で、搬送可能な事業者もその数が限られている上、事業者も高齢化しつつあります。このため、24時間体制での対応はおろか、この先事業者に頼った今の手法を存続することすら困難であることが想定され、県内でも島を持つ自治体であれば同様の問題を抱えていると思われます。議員御案内のとおり、高松市を中心とする定住自立圏域では、救急艇を購入し、消防部局で対応している例もありますが、本市が中心市となる瀬戸内中讃定住自立圏域でこうした取り組みを実施しようとしても、島を保有する本市と多度津町の1市1町だけでは規模的に極めて困難であります。 そこで、島嶼部からの救急搬送に当たり、県及び島を有する市町が連携した全県的な体制整備、あるいは定住自立圏などの広域的取り組みに対する財政的支援制度の拡充等、今後とも国、県に対し要望してまいりたいと考えております。 次に、3点目のアートを生かした活性化対策についてお答えいたします。 議員御案内のHOTサンダルプロジェクトにつきましては、平成24年度から実施しており、これまで参加された美大生からも、島のすばらしい自然への感嘆の声や島民の温かなおもてなしに対する感謝の言葉などを数多くいただいております。また、このプロジェクトを契機として2名の方がIターンにより広島へ移住しており、まさにアートを通じての交流の成果であり、島の活性化の大きな一助となっております。 そこで、議員より卒島生が島で描き上げた作品を瀬戸内国際芸術祭のアート企画に盛り込み、広島をアート展示の開催場として指定されるよう働きかけてはどうかとの御提案をいただいておりますが、11月6日に閉幕した瀬戸内国際芸術祭は、世界各国から多くの方々が瀬戸の島々を訪れ、風光明媚な光景とアートの融合が多くの人々を引きつける魅力的なツールとなっております。瀬戸内国際芸術祭については、3年後の開催の有無を含め方針がまだ明らかにされておりませんが、美大生が制作した作品を瀬戸内国際芸術祭と関連づけて何らかの形で発信できれば、本市のPRにつながる大きな機会となることが期待されます。こうして島民の方々と協力し、HOTサンダルプロジェクトを含め、アートを切り口とした取り組みや島の活性化において、非常に有効でかつ本市の特徴的取り組みであると考えております。 以上、議員より提起されたこれらの3点の課題を含め、今後の離島振興の考え方や方針についてですが、本市の島々は塩飽諸島を中心として長く繁栄を続けてまいりました。しかしながら、日本の高度成長にあわせて人口流出と高齢化が進み、地域の活力が失われつつあります。地域活力低下の影響は、コミュニティ活動や伝統行事の開催が困難となるだけでなく、地震、台風などの災害や事故、けがなどによる救急への対応が不十分となり、より大きな被害となりかねません。このように、いわば島嶼部には今の地方都市の抱える課題が集積しているとも言え、移住、定住を初めとしたさまざまな施策について、関連部署が緊密な連携のもとで、島特有の魅力を生かし、マイナス面を補い、地域活力の維持向上に努めなければなりません。救急医療体制の充実を初め、産業や観光の振興、アートなど特有のテーマを設けたPRなど、市役所内においては横断的な対策を講ずるとともに、島を持つ自治体はもとより、国、県とも連携のもとで広域的な取り組みを推進し、島民の島への熱い思いを地域活性化に結びつけることができればと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げ、以上答弁といたします。 ◆5番(水本徹雄君) 議長、5番。 ○副議長(松永恭二君) 5番 水本徹雄君。             〔5番(水本徹雄君)登壇〕 ◆5番(水本徹雄君) 以上、3点の御質問をさせていただきましたけれども、市長、2点目の医療の問題についてなんですけれども、きょうの私の質問にある島が抱える課題ということに対する、一つの事例として広島でこういう話を聞きました。そこにいらっしゃる医師がドクターヘリを、診療所の真ん前にありますから、先ほど言いましたように何度か要請したことがある。しかしながら、つい最近ですけれども、高齢の方がもう危篤、重篤の状態なので、医師がドクターヘリを出動させますという形で、その診療所で手配しているときに、高齢者の重病の方が先生の手を握ったまま、先生、呼ばないでくださいと。もうこのまま先生の手を握ったままで終わりたいという、これを聞いたら本当に島の抱える問題というものを凝縮しとんじゃないかと私は思いました。医療の問題もそうですし、観光問題もそうですし、人口問題もそうですよ。あらゆるものが、その医師から実例の話を聞いて、私はこれは大変重要な話だなと感じましたので、これは丸亀市のみならず全国が抱えている問題と思いますが、特に丸亀においての本日の質問でありますんで、ぜひ市長、前向きによろしくお願いしたいと思います。 じゃあ最後になりましたけれども、(仮称)丸亀市民賞の創設についての質問をさせていただきます。 皆様は、お城のおばあちゃんを御存じでしょうか。この方は、丸亀市城東町に在住で、お城のおばあちゃんこと十河さんという女性でございます。この十河さんは、2002年から絵の具やスケッチブックなどを持って丸亀城へ足を運び、城内の各所で絵を描いたり、絵手紙の作成などを始めております。それから次第に、描き始めた絵手紙に十河さんのメッセージを添えることになり、それをごらんになった方々に好評で、十河さんはお金は要らない、元気と笑顔をいただいたら十分と無償で気に入った絵手紙をプレゼントし始め、いつしか多くの方が十河さんに会いにお城へ足を運ぶようになりました。十河さんは、お城のおばあちゃんという愛称で人気となっております。現在では、年間に約1万2,000人という実に多くの方が十河さんを訪ねてこられ、さらには心温まるメッセージを添えた絵手紙や十河さんのお人柄や考えを取材しようと、大手の新聞社の記事、またNHKやテレビ東京といったテレビ番組の出演、地元においても過去に広報丸亀の表紙に掲載されるなど、丸亀城来場者数の向上のみならず、丸亀市のPRに影響を与えていると言っても過言ではありません。お城のおばあちゃんに会いに行くためだけに、全国から来られる方や海外の方もいらっしゃると聞いております。 現在、丸亀城の天守入場者数が昨年より1カ月早く10万人を超え、AR、VR技術による江戸時代の丸亀城の復元、ミステリー小説の活用などのさまざまな取り組みの効果もあったとは思いますが、十河さんのように陰ながらこの実績の一助として貢献されていることも忘れてはならないと私は思っております。十河さんのサロンでの取り組みは、ことしで13年目になります。昨年は、「お城のおばあちゃん、こころの絵手紙」というタイトルの単行本が株式会社KADOKAWAから発行され、図書館でもお勧めの推薦図書として置かれております。 このような十河さんの取り組みや影響などに対し、十河さんを慕う方々の、お城のおばあちゃんを丸亀の活性化も含めしっかりと取り上げてほしいという、また丸亀の観光大使のような存在として活躍もしてもらいたいといった声も高まっております。私は、この十河さんの取り組みや周囲の影響をきっかけに思ったのは、このお膝元である丸亀在住の方に丸亀を訪れたい、いや丸亀はすごいなと思い、感じていただけるような丸亀市において、さまざまな分野、側面での貢献される方もほかにもたくさん多くいらっしゃると私は改めて認識したところでございます。 そのような丸亀の活性化や丸亀市民としての大いに地元貢献に寄与された方々を認め、奨励する、例えば先ほど言いました仮称でありますが丸亀市民賞のようなものを創設したり、もしくはこれはあくまでも願いですけれども、春と秋の年2回に表彰できるような条例をつくってはいかがでしょうか。例えば、広島市では、市民に夢と希望と安らぎを与え、元気な広島、住みよい広島をつくるために寄与された人や団体に授与する広島市民賞というものがあります。ほかにも、静岡県の磐田市でも広島市に類似した磐田市市民賞があります。ここでは、市民賞に該当しなかった方に感謝状だけではなく市民賞奨励賞を設け、市民賞に届かないものの、引き続きふるさと貢献に向けて励んでほしいという気持ちを込めて表彰する取り組みをやっております。 これらのように、地域に貢献された方を認め、奨励する取り組みが広がっております。十河さんのように、地方創生すなわち丸亀創生を進める上での宝は人です。人を大切にし、奨励する取り組みをいま一度考える必要があるのではないかと思っております。それこそが先月開催された全国藩校サミット丸亀大会を開催した意義にもつながるのではないでしょうか。今後、丸亀創生に寄与された方々を奨励し、丸亀の活性化の促進に向けた取り組みについての市の考えをお聞きします。 ○副議長(松永恭二君) 市長公室長 山田理惠子君。             〔市長公室長(山田理惠子君)登壇〕 ◎市長公室長(山田理惠子君) 5番水本議員の(仮称)丸亀市民賞の創設などについての御質問にお答えいたします。 議員御承知のとおり、昨年度丸亀市合併10周年記念式典の中で、市政功労者表彰、各界功労者表彰として、市政に御尽力いただきました市民の方156人と1団体を表彰させていただきました。平成22年の市制施行5周年の際は市政功労者表彰のみをとり行いましたので、各界表彰につきましては、昨年度のものが実質として新丸亀市における初めての顕彰事業となりました。昨年度の被表彰者の選考方法につきましては、庁内各部署から推薦があった市民の方について、被表彰者選考審査委員会において標準的な経歴や基準年数などを定めた推薦基準に基づいて審議を行い、候補者の決定を行っております。その選考委員会の中では、人知れずこつこつと努力を続けるような方こそ表彰するべきとの考えで一致する一方で、この考えを厳密に求めると推薦から漏れた人が出てくる可能性が高くなることが考えられ、過去の選考過程を洗い出しながら、全体のバランスを考慮するという作業に多くの時間を費やすことになりました。この経験を踏まえて、ことし3月には丸亀市功労者表彰条例及び同規則の改正を行い、より多くの方が表彰対象となるようになりましたが、詳細かつ幅広い表彰基準の明文化や、効率的で公平に推薦者を選考する有効な方策につきましては、なお今後の研究課題となっております。 議員御指摘のとおり、人は宝であり、人づくりこそがまちづくりであると考えます。さきの藩校サミットでは、藩校教育の伝統と精神を再確認するまたとない機会となりましたが、今後さらに丸亀を活性していくために、未来を切り開き、多くの分野で力を発揮できる魅力的な人材の発掘と育成こそが重要であると考えております。現行の丸亀市功労者表彰条例の選考方法や対象者をさらに工夫を重ねていくことにより、議員の御提案であるさまざまな分野や側面で貢献されている方を認める市民賞や、奨励する市民奨励賞の趣旨に近づけていけるものと考えております。議員御提案の春と秋の年2回という表彰の頻度につきましては、先ほど申しました3月の条例改正のとおり、基本的には市の記念行事に合わせてとり行うことといたしたいと現在は考えております。 いずれにいたしましても、本表彰制度が未来の丸亀を担うすぐれた人材を育てていく有効な取り組みとなるよう、さらに検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 以上、答弁といたします。 ◆5番(水本徹雄君) 議長、5番。 ○副議長(松永恭二君) 5番 水本徹雄君。             〔5番(水本徹雄君)登壇〕 ◆5番(水本徹雄君) 今の御答弁を聞かせていただきますと、近づけていけるものと考えますと。近づける時期も早めていただければありがたいなと思ってます。 今、公室長の御答弁を聞かせていただきますと、割と私も安堵するものがあるんですけれども、今この御答弁の内容で私が危惧しているのは、これちょっとずるいかもわかりませんけれども少し時間をいただきまして、全職員にこういう一般質問をした答弁の理事者の気持ちというのがどこまで反映されているのかなというのがちょっと心配なんですよ。と申しますのは、丸亀城のおばあちゃんの2つの件に危惧しました。どういうことかといいますと、余りにもいっぱい取材が来て、余りにもいっぱいテレビ番組から何からどんどんどんどん来てるので、作業ができないと。これは、ひょっとしたら市がPRしたりして市がどんどん取材を促しているんでないかなといって、市の窓口に来たら、このような答弁を聞きました、私らはしてませんよと、おたくが言ってるんじゃないですかと言うと。市は困っているんですと、その答弁を私は御本人から聞きました。市は困っていると言われたんです。またもう一つは、これは県外の方ですけれども、物すごく評判なもんですから、場所がどこであるか、お城のおばあちゃん、お城は広いですからどこかなと思って市のあるところへ尋ねてきましたら、そのお城のおばあちゃんはどこでやっとるんですかと言ったら、そんなん勝手にしよる人の場所なんか知りませんと言われたといって、その方がお城の中にある売店に行って場所を聞いてわかったという。 市長、ここなんですよ。私が一番訴えたかったのは実はここなんですよ。このようなすばらしい答弁をいただきながら、そのような市の体制というものが、窓口である職員の方にそのおばあちゃん自身の、聞いた市の職員が答弁した。また、県外の方がどこですかと聞いたときに市の職員が答弁した、これは市なんですよ。決して、その職員は言ってませんよ。全部その2つとも丸亀市というナンバーをつけてますよ。丸亀市が言いました。丸亀市の答弁ですということになるんですよ。 そういうことをどうか、市民奨励賞やまた市民賞に近づけていくものであるならば、そういうようなものもただ上のほうでその形をするんじゃなくて、この際に市民奨励賞とか市民賞とは何ぞやという、先ほどから何回も言いましたように、10万人のうちの1割ですよ。これを実際の事業としてやったらどれだけの市の事業の費用が要りますか。そのおばあちゃんは全部無償ですよ。それは、いろいろとそこに携わる者に問題はあるかもわかりません、またあったかもわかりません。当然、お城は文化財ですから、しかしその窓口のところの市の職員の方の答弁というのは、どうかこれを一つの今回の質問をここに入れていただいて、二度とこういうふうな市の職員の答えが、その本人も含めてまたその県外からもこれからどんどん来るでしょう。おばあちゃんだけでなくていろいろなところの相談が来るでしょう。そのとき、そういうふうな答弁のない丸亀市にしていただきたいことを切に願って、一般質問を終わります。 以上でございます。 ○副議長(松永恭二君) 以上で5番議員の発言は終わりました。 本日の会議はこの程度にとどめ、散会いたします。 なお、次回会議の再開はあす午前10時といたします。 御審議、お疲れさまでした。               〔午後3時53分 散会〕             ───────────────   地方自治法第123条第2項の規定による署名者            議 長            副議長            議 員            議 員...